チャアム駅

チャアム駅

チャアム駅（タイ語: สถานีรถไฟชะอำ）は、タイ王国中部のペッチャブリー県チャアム郡に位置する、タイ国有鉄道南本線の駅です。チャアム郡は人口約7万人を擁する町で、駅は町の中心部にあります。駅舎は東向きで、三等駅に分類されています。

概要

1日に10本（5往復）の列車が発着しており、その内訳は快速列車が2往復、普通列車が3往復です。バンコク方面からの列車は、トンブリー駅、クルンテープ・アピワット中央駅、クルンテープ駅の3つの駅からの発着となるため、利用の際には注意が必要です。クルンテープ・アピワット中央駅から快速列車を利用した場合、チャアム駅までは約3時間20分程度で到着します。

かつては、当駅の北側からセメント工場まで専用線が伸びていましたが、現在は使用されていません。

歴史

タイ国有鉄道南本線は、東北本線、北本線に次ぐ3番目の幹線として1899年に建設が開始されました。南本線は、他の2路線とは異なり、当初から1,000mmの軌間を採用して敷設されました（東北本線と北本線は当初1,435mmの標準軌間で敷設されましたが、後に1,000mmに改軌されました）。

1903年6月19日に旧トンブリー駅とペッチャブリー駅の間が開業し、その後、ペッチャブリー駅、ソンクラー駅、カンタン駅の3箇所から同時に延伸工事が開始されました。チャアム駅は、ペッチャブリー駅側からの第一期工事として、1911年6月9日に終着駅として開業しました。開業から約1年後の1911年11月25日には、フワヒン駅まで延伸開業し、チャアム駅は中間駅となりました。現在は、ナコーンパトム駅からフワヒン駅までの区間で複線化工事が進められています。

1903年6月19日：旧トンブリー駅 - ペッチャブリー駅間(150.49km)が開業
1911年6月9日：ペッチャブリー駅 - チャアム駅間(36.57km)が開業
1911年11月25日：チャアム駅 - フワヒン駅間(25.93km)が開業

駅構造

チャアム駅は、単式ホームと島式ホームが組み合わさった2面2線の地上駅です。駅舎はホームに面しており、利用者は容易にアクセスできます。

駅周辺

チャアム駅周辺は、チャアム郡の中心部として、様々な商店や飲食店が立ち並んでいます。また、ビーチリゾートとしても知られており、多くの観光客が訪れます。



参考文献

岡本和之 『タイ鉄道旅行』 めこん、1993年 ISBN 4-8396-0080-5
柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 京都大学学術出版会、2010年 ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 文芸社、2013年 ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道
* タイ国有鉄道南本線

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