マルクス・アエミリウス・レピドゥス (紀元前126年の執政官)

マルクス・アエミリウス・レピドゥスは、紀元前2世紀の共和政ローマで活躍した政治家です。紀元前126年には執政官（コンスル）を務めました。

出自

レピドゥスが属するアエミリウス氏族は、ローマにおける最古の家柄の一つとされています。伝承によれば、氏族の祖先はピタゴラスやローマの第二代王であるヌマ・ポンピリウスにまで遡るとも言われています。また、初代ローマ王ロムルスの母は、アイネイアースの娘であるアエミリアであるという説も存在します。アエミリウス氏族の中で、レピドゥスというコグノーメン（家族名）を最初に名乗って執政官となったのは、紀元前285年のマルクス・アエミリウス・レピドゥスでした。

カピトリヌスのファスティ（執政官記録）の欠損により、レピドゥスの父および祖父のプラエノーメン（個人名）は正確には分かっていません。歴史家の間では、彼の父を紀元前190年のトリブヌス・ミリトゥム（軍事担当官）であったマルクス・アエミリウス・レピドゥスとする説や、紀元前158年の執政官マルクス・アエミリウス・レピドゥスの子とする説があります。

経歴

ウィッリウス法の規定と、執政官就任年である紀元前126年から逆算すると、レピドゥスは遅くとも紀元前129年にはプラエトル（法務官）に就任していたと考えられます。紀元前126年には、ルキウス・アウレリウス・オレステスを同僚執政官として執政官に就任しました。オレステスはサルディニアでの反乱鎮圧のために派遣され、レピドゥスはヒルピニア地方において、アッピア街道から分岐するアエミリア街道（ヒルピニアのアエミリア街道とも呼ばれる）の建設を指揮しました。この街道は、紀元前187年の執政官マルクス・アエミリウス・レピドゥスが建設したアドリア海沿いのアエミリア街道とは区別されます。

レピドゥスの事績は、共和政ローマの政治史において重要な位置を占めています。彼の執政官としての活動や、アエミリア街道の建設は、当時のローマの政治、経済、社会に大きな影響を与えたと考えられます。

参考資料

プルタルコス『対比列伝』
オロシウス『異教徒に反論する歴史』
『パスカレの年表（イースター年表）』
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関連項目

共和政ローマ執政官一覧

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