ヴィエンチャン駅 (カムサワート)

ヴィエンチャン駅（カムサワート）

ヴィエンチャン駅（カムサワート）は、ラオスの首都ヴィエンチャン都サイセター郡カムサワート村に位置する鉄道駅です。ヴィエンチャン中心部から東へ約6.5km、既存のターナレーン駅から北へ約7.5kmの場所にあります。

この駅は、2011年にJICAが作成した都市開発マスタープランで「ヴィエンチャン中央駅」として言及されていました。2018年からは、タイのNEDAによるタイ・ラオス鉄道建設プロジェクト（第2期）の一環として建設が進められ、当初は2021年末の完成が予定されていました。工事の遅延を経て、2022年7月にはほぼ完成し、2023年10月30日にはラオスとタイの首相が出席する開業記念式典が行われました。2024年4月頃には正式に運用が開始される予定です。

駅の設備

ヴィエンチャン駅には、ラオスの出入国管理施設が設置されており、出発時の出国手続きや到着時の入国手続きに利用されています。また、ラオス中国鉄道のチケット売り場も併設されています。これらの設備により、国際列車を利用する乗客の利便性が向上しています。

運行列車

2024年7月19日より、旅客営業が開始され、バンコク（クルンテープ・アピワット中央駅）を結ぶ快速国際列車と、ウドーンターニー駅を結ぶ国際列車がそれぞれ1日1往復運行しています。タイの出入国管理はノーンカーイ駅で行われ、長時間停車します。

さらに、ヴィエンチャンからノーンカーイ駅までの国際列車を1日4往復運行する計画もあり、所要時間は約20分、運賃は60〜70バーツが予定されています。また、ナコンラチャシーマまでの普通列車の運行計画もあります。

アクセス

ヴィエンチャン駅へのアクセスには、Vientiane City 2 Bus Serviceが提供する12番のバスが便利です。このバスは、列車の発着時刻に合わせて、ヴィエンチャン・センター（タラート・サオ隣接）、ITECC、そして中国ラオス鉄道のヴィエンチャン駅を結んでいます。また、タクシーやトゥクトゥクを利用すると、市内中心部まで約20分で移動できます。これにより、旅行者は様々な交通手段を使い分け、駅へのアクセスを確保できます。

まとめ

ヴィエンチャン駅（カムサワート）は、ラオスの鉄道輸送において重要な役割を果たす駅として、今後ますますその重要性を増していくと考えられます。国際列車が運行されることにより、ラオスとタイ間の移動がより便利になり、経済や観光の発展に貢献することが期待されます。

関連項目

ラオスの鉄道
タイ国有鉄道 - 東北本線 (タイ)
* ヴィエンチャン駅 (中国ラオス鉄道)

もう一度検索