三条季晴

三条季晴（さんじょう すえはる）は、江戸時代中期の公卿であり、右大臣・三条実顕の子として生まれました。官位は従一位・右大臣にまで昇り、三条家26代当主として家を率いました。後誠心院という号を持ち、桜町天皇、桃園天皇、後桜町天皇、後桃園天皇の四朝にわたって朝廷に仕え、その存在感を示しました。

経歴

享保20年（1735年）に叙爵を受け、以降、三条家の当主として、寛延3年（1750年）には従三位に昇り、公卿の仲間入りを果たします。その後、権中納言、権大納言、踏歌節会外弁といった要職を歴任し、明和7年（1770年）には正二位内大臣に任じられました。安永元年（1772年）には従一位に昇叙され、安永8年（1779年）には右大臣に任命されましたが、間もなく辞職しています。

天明元年（1781年）に49歳で薨去し、その生涯を閉じました。

系譜

三条季晴は、明（井伊直定養女、井伊直惟娘）と婚約し、後に歌智（井伊直定娘）を正室に迎えました。

子としては、三条実起がいます。

また、生母不明の子女として、左近衛佐を務めた武者小路実純（武者小路公陰の養子）と、大炊御門家孝に嫁いだ女子がいます。

三条季晴は、公卿として朝廷に仕えながら、三条家の当主として家を守り、子孫を育てました。その功績は、江戸時代の公家社会において重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

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