下竜尾町

鹿児島市下竜尾町の詳細

下竜尾町（しもたつおちょう）は、鹿児島県鹿児島市の中央部に位置する町です。2020年10月1日現在の人口は940人、世帯数は510世帯となっています。町内全域で住居表示が実施されています。

地理

下竜尾町は、鹿児島市の中央部に位置し、北は上竜尾町、南は長田町、上本町、西は冷水町、西坂元町、東は上竜尾町と隣接しています。町域の南端には国道10号が通り、交通の便も比較的良好です。かつては鹿児島市電上町線が町内を走り、竪馬場電停と長田町電停が設置されていましたが、現在は廃止されています。

地形としては、台地には住宅街が広がり、平地には商店街が形成されています。このため、生活に必要な施設が比較的近距離に揃っている地域と言えるでしょう。

町名の由来

下竜尾町という町名の由来には、二つの説があります。

一つは、かつて存在した竜ヶ尾神社に由来するという説。
もう一つは、現在の南洲神社付近が竜ヶ岡と呼ばれていたことに由来するという説です。

どちらの説が正しいかは定かではありませんが、この地が古くから「竜」と関係のある場所として認識されていたことがうかがえます。

歴史

近世の下竜尾町

下竜尾町は、江戸時代からその名が見られ、薩摩国鹿児島郡鹿児島城下の一部でした。当時の絵図によると、島津内記、川上東馬、末川久馬、北郷哲五郎など、多くの大身分の武士の屋敷が立ち並ぶ武家町でした。

明治時代初期

明治時代初期には、鹿児島府下に属し、引き続き武家町としての性格を強く残していました。士族が多く居住していたのが特徴です。

市制施行以後の下竜尾町

1889年（明治22年）に鹿児島市が市制を施行した際に、下竜尾町は鹿児島市の一部となりました。これは、当時の鹿児島郡50町村が合併して鹿児島市となったことによるものです。

第二次世界大戦中の1945年（昭和20年）7月31日には、鹿児島大空襲によって、鹿児島駅周辺とともに下竜尾町も甚大な被害を受けました。この空襲では、町内の多くの建物が焼失し、多くの住民が犠牲になりました。

1967年（昭和42年）には、住居表示が実施され、町域の再編が行われました。これにより、池之上町、車町、上竜尾町、下竜尾町の一部から大竜町が新設され、恵美須町、和泉屋町、車町、長田町、下竜尾町の一部から上本町が新設されました。

翌1968年（昭和43年）には、下竜尾町の全域で住居表示が実施され、現在の町域が確定しました。

町域の変遷

住居表示の実施によって、町域は一部変更されています。

人口

1995年以降の人口推移は以下の通りです。

（具体的な人口データは省略）

施設

公共

たてばば福祉館

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。

（具体的な学区情報は省略）

出身著名人

下竜尾町出身の著名人としては、以下の人物が挙げられます。

黒岡帯刀（海軍軍人、貴族院勅選議員）
勝目清（政治家、第14代鹿児島市長）
山下俊郎（心理学者）

交通

道路

一般[[国道]]：国道10号
主要地方道：鹿児島県道25号鹿児島蒲生線

鉄道

かつては鹿児島市電上町線が通っていましたが、現在は廃止されています。最寄りの駅は鹿児島駅です。

脚注

（参考文献リストは省略）

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