中御門為方

中御門為方（なかのみかど ためまさ）は、鎌倉時代中期から後期にかけて朝廷に仕えた公卿です。権大納言である中御門経任の子として生まれ、 православие正二位権中納言、太宰権帥といった要職を歴任しました。

生涯

『公卿補任』や『尊卑分脈』などの史料に基づき、その足跡を辿ります。

正嘉2年（1258年）1月5日、叙爵を受けました。
弘長元年（1261年）4月20日、和泉守に任じられました。
弘長2年（1262年）3月29日、従五位上に昇叙しました。
文永3年（1266年）4月27日、正五位下に昇叙しました。
文永6年（1269年）12月7日、右兵衛佐に任じられました。
文永10年（1273年）5月3日、勘解由次官に任じられました。
文永11年（1274年）9月10日、右衛門権佐に任じられ、検非違使宣旨を受けました。
建治元年（1275年）12月26日、蔵人に補されました。
建治2年（1276年）12月20日、春宮大進を兼ねました。
弘安3年（1280年）2月16日、右少弁を兼ねました。
弘安4年（1281年）5月6日、正五位上に昇叙しました。
弘安6年（1283年）3月26日、左少弁に転任。同年12月24日、従四位下に昇叙。同月30日、権右中弁に転任しました。
弘安7年（1284年）1月13日、右中弁に転任。同年5月6日、従四位上に昇叙しました。
弘安8年（1285年）1月5日、正四位下に昇叙。同年8月19日、皇后宮亮を兼ねました。同月27日、正四位上に昇叙しました。
弘安9年（1286年）1月13日、右大弁に転任し蔵人頭に補されました。同年9月2日、参議に任ぜられ、右大弁、皇后宮亮は元の如し。同年中に従三位に昇叙しました。
弘安10年（1287年）1月13日、近江権守を兼ねました。同年9月3日、造東大寺長官に補されました。同年12月10日、左大弁に転任しました。
正応元年（1288年）8月25日、皇后宮権大夫に転任。同年10月27日、権中納言に任ぜられました。同年11月21日、正三位に昇叙。同年12月20日、右衛門督を兼ね、検非違使別当に補されました。
正応3年（1290年）1月5日、従二位に昇叙。同年6月7日、右衛門督と検非違使別当を辞しました。同月8日、帯剣を許されました。
正応5年（1292年）3月29日、正二位に昇叙。11月11日、母の喪に服しました。
永仁元年（1293年）7月22日、復任しました。
永仁2年（1294年）11月12日、南都衆の訴えにより放氏されました。同年12月26日に放氏を解かれました。
永仁5年（1297年）1月19日、父の経任の喪に服しました。同年5月16日に復任するも、6月7日に権中納言を辞しました。
永仁6年（1298年）同年中に本座を許されました。
正安2年（1300年）12月22日、太宰権帥に任ぜられました。
嘉元元年（1303年）1月28日、太宰権帥を止めました。
嘉元4年（1306年）12月8日、出家。同月11日、薨去。享年52歳。

亀山天皇、後深草天皇、伏見天皇、後宇多天皇の四上皇の下で院伝奏を務め、朝廷内での重要な役割を果たしました。

系譜

父：中御門経任（1233-1297）
母：藤原公雅の娘
妻：源仲貞の娘
男子：経禅
女子：花山院家定室
生母不明の子女
男子：中御門為行（1276-1332）
男子：房快

参考文献

『公卿補任』（新訂増補国史大系）吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編集会（編）
『尊卑分脈』（新訂増補国史大系）吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編集会（編)

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