宋泰坤

宋泰坤（ソン・テゴン、송태곤、1986年9月8日 - ）は、韓国のソウル出身の囲碁棋士です。韓国棋院に所属し、許壮会九段の門下で研鑽を積み、現在は九段の棋士として活躍しています。彼は、その卓越した才能と実力から、朴永訓、崔哲瀚と共に「韓国若手三羽烏」の一人と称され、韓国囲碁界を牽引する存在として注目を集めました。

幼少期から囲碁の才能を発揮し、1992年には趙治勲杯、1995年にはオリオン杯といった子供囲碁大会で優勝を果たしました。1999年にプロ棋士としての第一歩を踏み出し、初段に認定されました。その後も順調に昇段を重ね、2001年には二段で三星火災杯に韓国代表として出場するなど、早くから国際舞台での活躍を見せました。

2002年には、オスラムコリア杯で優勝を果たし、年間60勝15敗1ジゴという驚異的な成績を収めました。この活躍が評価され、囲碁文化賞勝率1位と新人賞を受賞し、その実力を広く知らしめました。2003年には、第7期バッカス杯天元戦の決勝で、韓国囲碁界の重鎮である曺薫鉉を3-2で破り、悲願の初タイトルを獲得すると同時に四段に昇段しました。同年、世界棋戦である富士通杯では決勝に進出しましたが、李世乭に敗れ準優勝となりました。しかし、この活躍により五段に昇段。さらに同年、KBS杯バドゥク王戦でも優勝を果たし、六段へと昇段しました。2006年には八段に昇段し、2008年には九段に昇段しました。

2004年から2006年にかけては、中国乙級リーグにも参加し、国際的な活動も積極的に行っていました。韓国囲碁リーグでは、2005年に凡洋建榮チームの主将を務めました。2005年の韓国棋士ランキングでは11位にランクインするなど、常にトップクラスの実力を維持していました。

主なタイトル歴
オスラムコリア杯新鋭連勝最強戦（2002年、2003年）
バッカス杯天元戦（2003年、第7期）
BCカード杯新人王戦（2003年）
KBS杯バドゥク王戦（2003年）

その他の主な棋歴

国際棋戦
世界囲碁選手権富士通杯：準優勝（2003年）、3位（2004年）、4位（2005年）
テレビ囲碁アジア選手権戦：準優勝（2004年）
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦：ベスト4（2004年）
トヨタ&デンソー杯囲碁世界王座戦：ベスト8（2004年）
三星火災杯世界オープン戦：ベスト8（2004年）
中韓天元対抗戦：0-2で古力に敗北（2003年）
CSK杯囲碁アジア対抗戦：
2003年：2-1（○王檄、×結城聡、○黄祥任）
2004年：2-1（○周俊勲、○三村智保、×兪斌）
国内棋戦等
韓国囲碁リーグ
2004年（ボハエ）：4-3
2005年（凡洋建榮）：2-5
2006年（第一火災）：6-6
2007年（京畿ハンゲーム）：3-6
2008年（Kixx）：8-5
2010年（ネットマーブル）：3-12
2012年（Kixx）：7-10
中国囲碁リーグ
2005年：乙級（雲南大益普洱茶）
2006年：乙級（杭州大厦）

宋泰坤は、数々のタイトルを獲得し、国際棋戦でも目覚ましい活躍を見せた実力者であり、韓国囲碁界に多大な貢献をしました。


外部リンク：
韓国棋院「송태곤(宋泰坤)」

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