羅玄

羅玄（ナ・ヒョン、나현、1995年1月30日 - ）は、韓国の囲碁棋士であり、その卓越した棋力で知られています。梁宰豪九段門下として研鑽を積み、韓国棋院に所属し、九段の段位を有しています。彼は、バッカス杯天元戦での優勝や、テレビ囲碁アジア選手権戦での優勝など、数々のタイトルを獲得しており、国際棋戦においても、三星火災杯世界[[囲碁マスターズ]]でベスト4に進出するなど、目覚ましい活躍を見せています。

幼少期からの囲碁との出会い

5歳の時に囲碁教室で囲碁を始めた羅玄は、その後、李廷玉に師事し、わずか1年後には韓国棋院主催の囲碁発展研究会の幼児組で優勝を飾りました。小学校2年生の時には、李昌鎬杯小学生大会で準優勝するなど、幼い頃からその才能を発揮していました。沖岩高等学校に進学後も、2004年には大生杯少年国手戦で準優勝、利鵬杯で3位入賞、囲碁発展研究会の最強組で優勝を果たすなど、着実に実力を伸ばしました。さらに、2005年には世界青少年囲碁選手権大会少年組で2位、翌2006年には同大会で優勝を飾り、若くしてその実力を世界に示しました。

プロ棋士としての飛躍

韓国棋院の院生であった2010年1月には、BCカード杯世界囲碁選手権で予選を突破し、本戦に出場（1回戦で井山裕太に敗退）を果たしました。同年5月には初段となり、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせました。2011年には、三星火災杯で孔傑らを破ってベスト4に進出し、準決勝で古力に敗れたものの、その実力を世界にアピールしました。同年には、名人戦でもベスト8に進出し、37勝19敗の成績で勝数ランキング20位に入る活躍を見せました。その後も、2012年にはBCカード杯でベスト32、LG杯でベスト8、十段戦でベスト8と、多くの棋戦で上位に進出しました。2013年には三段に昇段し、アジアインドア・マーシャルアーツゲームズの男子団体戦で金メダル、ペア碁で銀メダルを獲得しました。2014年には四段に昇段、メジオン杯オープン新人王戦でベスト4に進出しました。

タイトル獲得と国際棋戦での活躍

2014年には物価情報杯で優勝、2015年にはバッカス杯天元戦で優勝し、六段に昇段しました。2017年にはKBS杯で準優勝し、これにより八段に昇段、さらにテレビ囲碁アジア選手権戦で、李軒豪、一力遼、李世乭を破って優勝、同年には九段に昇段しました。韓国棋士ランキングでは、2011年から2013年末まで15位、2014年には7位にランクインするなど、常にトップレベルの棋士として活躍しています。また、韓国囲碁リーグには2011年から出場しており、2012年からは中国囲棋乙級リーグ、2013年からは甲級リーグにも出場しています。

主なタイトル歴と棋歴

羅玄は、以下のタイトルを獲得しています。

テレビ囲碁アジア選手権戦 (2017年)
物価情報杯プロ棋戦 (2014年)
* バッカス杯天元戦 (2015年)

国際棋戦では、三星火災杯世界オープン戦でベスト4（2011年）、LG杯世界棋王戦でベスト8（2012年）、グロービス杯世界[[囲碁U-20]]で準優勝（2015年）、テレビ囲碁アジア選手権戦で準優勝（2018年）などの成績を収めています。また、2013年のアジアインドア・マーシャルアーツゲームズでは男子団体戦で優勝、男女ペア戦で準優勝（崔精とペア）を果たしています。

さらに、招商地産杯中韓囲棋団体対抗戦（2014年）や、KB国民銀行杯韓中リーグ優勝対抗戦（2018年）など、団体戦でも活躍しています。国内棋戦では、KBS杯バドゥク王戦で準優勝（2017年）、JTBCチャレンジマッチで準優勝（2018年）、クラウン・ヘテ杯で準優勝（2019年）などの成績を収めています。

囲碁リーグでの活躍

韓国囲碁リーグでは、2011年から2018年まで継続して出場し、多くの勝利を挙げています。また、中国囲棋リーグでも、乙級リーグや甲級リーグで活躍しており、国際的な舞台でもその存在感を示しています。

羅玄は、その卓越した棋力と、常に向上心を持って囲碁に取り組む姿勢で、今後も韓国囲碁界を牽引していく棋士の一人として、さらなる活躍が期待されています。

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