井上進 (外交官)

井上進（いのうえ すすむ）

1950年3月12日生まれの日本の外交官。

略歴

東京都出身。1977年に東京大学文学部を卒業後、外務省に入省。

外務省では、国際情報局分析第一課長、在イタリア日本国大使館参事官、外務省大臣官房付兼内閣官房内閣審議官（国際文化交流担当）などを歴任。

2004年には在カンボジア日本国大使館公使、2006年には欧州連合日本政府代表部公使として勤務。2009年には公益財団法人アジア福祉教育財団難民事業本部長に就任。

2011年、駐コートジボワール特命全権大使兼駐トーゴ特命全権大使に就任。同年、駐ニジェール特命全権大使も兼任。

コートジボワール、トーゴ、ニジェールの3か国で大使を務め、アフリカ地域における外交活動に尽力しました。2012年には、ニジェールで発生した豪雨被害に対し、2000万円相当の緊急援助物資を供与。引渡式では、人道支援に対する日本の貢献を強調し、ニジェール政府関係者から感謝の意を受けました。

2024年、長年にわたる外交への貢献が評価され、瑞宝中綬章を受章。

人物

井上進は、外務省入省以来、国際情勢の分析や文化交流、難民支援など、多岐にわたる分野で活躍しました。特に、アフリカ地域における外交活動に力を入れ、各国との友好関係の発展に貢献しました。人道支援にも積極的に取り組み、国際社会における日本のプレゼンス向上に尽力しました。

同期入省者

井上進氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような外交官がいます。

秋元義孝（元駐オーストラリア大使、元儀典長）
佐野利男（元軍縮会議代表部大使、元駐デンマーク大使）
鈴木敏郎（元駐エジプト大使、元中東・北アフリカ諸国情勢担当大使）
梅本和義（元国連次席大使、元駐スイス大使）
長崎輝章（元駐バチカン大使、元駐グアテマラ大使）
太田清和（元シアトル総領事）
佐藤悟（元駐スペイン大使、元外務報道官）
小寺次郎（元駐サウジアラビア大使、元欧州局長）
八木毅（元駐インド大使兼ブータン大使、元経済局長）
長嶺安政（元国際法局長）
川田司（元駐アルジェリア大使、元領事局長）
角茂樹（元駐バーレーン大使、元国連大使）
深田博史（元駐ベトナム大使、元駐セネガル大使）
小池政行（日本赤十字看護大学教授）
佐渡島志郎（元駐バングラデシュ大使、元国際協力局長）
花田吉隆（元駐東ティモール大使）
杉山晋輔（元アジア大洋州局長、元地球規模課題審議官）
高原寿一（元駐チュニジア大使）
* 手塚義雅（元駐トリニダード・トバゴ大使）


これらの同期入省者も、各方面で日本の外交に貢献しており、井上進氏を含め、多くの有能な外交官を輩出した世代と言えるでしょう。

もう一度検索