高原寿一

髙原寿一（たかはら じゅいち）は、日本の元外交官。

人物・経歴

京都府出身。京都大学法学部を卒業後、1977年に外務省に入省。外務省では、総合外交政策局科学原子力課長、経済局総務参事官、大臣官房参事官など、要職を歴任しました。

2000年2月には、国際連合行財政問題諮問委員会委員に就任。2005年には、外務省中東アフリカ局審議官として、イスラエルおよびパレスチナ自治政府における日本政府調査団の団長を務め、パレスチナ経済自立化支援のための調査を実施しました。この調査を通じて、地域の安定と経済発展に貢献するための日本の外交姿勢を示すとともに、具体的な支援策を検討しました。

その後、駐フランス特命全権公使、博覧会国際事務局総会日本政府代表を経て、2010年からは石原慎太郎東京都知事の下で東京都知事本局儀典長を務めました。東京都の儀典長としては、国内外の賓客をもてなす重要な役割を担い、国際親善に貢献しました。

2012年には、駐チュニジア特命全権大使に就任。チュニジアでは、2015年に発生したバルド国立博物館での銃乱射事件において、現地対策本部長として陣頭指揮を執りました。事件発生直後から邦人の安否確認や安全確保に奔走し、日本政府との連携を図りながら、事態の収拾に尽力しました。

2015年5月には、セルビア国駐箚特命全権大使に就任。セルビアとの友好関係の促進に尽力し、両国間の経済協力や文化交流を推進しました。2017年11月に同大使を退任。

同期入省

髙原氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような外交官がいます。

秋元義孝（10年儀典長・大使）
佐野利男（10年駐デンマーク大使・08年軍縮不拡散・科学部長）
鈴木敏郎（12年中東・北アフリカ諸国情勢担当大使・10年駐シリア大使・08年中東アフリカ局長）
梅本和義（11年駐スイス大使・08年北米局長）
長崎輝章（10年駐グアテマラ大使）
太田清和（10年シアトル総領事）
佐藤悟（11年駐スペイン大使・10年外務報道官・08年中南米局長）
小寺次郎（10年欧州局長・08年国際情報統括官）
八木毅（10年経済局長）
長嶺安政（10年国際法局長）
深田博史（10年駐セネガル大使・08年領事局長）
角茂樹（11年駐バーレーン大使・08年国連大使）
井上進（11年駐コートジボワール大使）
小池政行（日本赤十字看護大学教授）
佐渡島志郎（11年駐バングラデシュ大使・10年国際協力局長）
花田吉隆（11年駐東ティモール大使）
杉山晋輔（11年アジア大洋州局長・08年地球規模課題審議官）
川田司（11年駐アルジェリア大使・10年領事局長）
* 手塚義雅（12年駐トリニダード・トバゴ大使）

これらの同期入省組も、それぞれの専門分野で日本の外交に貢献しています。

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