秋元義孝

秋元義孝について

秋元義孝（あきもと よしたか）は、1953年1月1日生まれの日本の外交官です。儀典長、駐オーストラリア特命全権大使、そして第14代宮内庁式部官長といった要職を歴任しました。2023年5月からは、NPO法人「ジャパン・プラットフォーム」の代表理事を務めています。

経歴

東京都出身の秋元氏は、東京教育大学附属駒場高等学校を卒業後、1977年3月に東京大学法学部第二類を卒業しました。同年4月には外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせます。

1978年から1981年にかけてロシア語研修を受け、その後、在英国日本国[[大使館]]参事官（1991年11月）、在ロシア日本国大使館参事官（1994年6月）を歴任。外務省本省では、欧亜局東欧課長（1997年8月）、経済協力局無償資金協力課長（1999年8月）、経済協力局政策課長（2001年1月）などを務めました。

2002年4月には在インドネシア日本国大使館公使（経済担当）、2004年8月には在ロシア日本国大使館公使に着任。2008年1月には外務省大臣官房審議官兼総合外交政策局（国連担当）大使、同年7月には中東アフリカ局アフリカ審議官に就任しました。その後、2010年8月には儀典長、2012年9月には在オーストラリア日本国大使館特命全権大使を務めました。

2015年5月1日には宮内庁へ転じ、式部官長に就任。2019年4月30日の明仁天皇の退位礼正殿の儀、5月1日の徳仁天皇の剣璽等承継の儀では、宮内庁長官と共に天皇を先導する役目を務めました。

2023年4月に宮内庁式部官長を退官し、同年5月よりジャパン・プラットフォーム代表理事に就任。また、2023年秋の叙勲では瑞宝大綬章を受章しています。

人物像

専門はロシアと経済協力であり、外務省入省時にロシア語を専門とすることを決定。これにより、若い頃からソ連・ロシア関係に長く携わり、モスクワには3回、合計9年間勤務しています。

自身のパーソナリティーについては、「極めて合理主義的な面と恩義を大切にする古風な面が複雑に共存している」と自己分析しています。

座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。これは、「人生における幸不幸は予測できない」という教訓であり、成功時も奢らず、失敗時も落ち込まずという考えを、自らの経験を通して会得したと語っています。また、この言葉は娘たちが落ち込んでいる時にも語り聞かせ、秋元家の家訓にもなっています。

家族・親族

秋元氏の娘には、フジテレビ社員（元アナウンサー）の秋元優里と、フリーアナウンサー（元テレビ東京在職）の秋元玲奈がいます。秋元優里の元夫はフジテレビアナウンサーの生田竜聖であり、その兄は俳優の生田斗真です。また、秋元玲奈の夫の父は元F1ドライバーの鈴木亜久里です。

入省同期

秋元氏の外務省入省同期には、佐野利男、鈴木敏郎、梅本和義、長崎輝章、太田清和、佐藤悟、小寺次郎、八木毅、長嶺安政、深田博史、川田司、角茂樹、井上進、小池政行、佐渡島志郎、花田吉隆、杉山晋輔、高原寿一、手塚義雅などがいます。彼らはそれぞれ大使や要職を務め、日本の外交に貢献しています。

その他

秋元氏の活動に関する情報は、衆議院会議録情報、参議院会議録情報でも確認することができます。

秋元義孝は、外交官としての豊富な経験と知識、そしてバランスの取れた人間性を持ち合わせた人物です。その活動は、日本の国際社会における存在感を高める上で重要な役割を果たしています。

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