人部

人部（にんぶ）について

人部（にんぶ）は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典では214部首のうち9番目（2画の3番目）に位置づけられています。

概要

「人」の字は、人の腕と足の形を象ったものです。漢字の構成要素としては、意味を表す意符として用いられ、人に関する事柄、行為、動作、性格、呼称などを示します。部首の位置によって形が異なり、偏（へん）として漢字の左側に位置する際は「亻（にんべん）」、冠（かんむり）として上部に位置する際は「𠆢（ひとがしら）」となります。人部は、これらの「亻」や「𠆢」を構成要素に持つ漢字、および字形の一部に人の形を持つ漢字を分類しています。

片仮名の「イ」は、「亻（にんべん）」とよく似た形をしていますが、これは人偏を含む「伊」という漢字から作られたとされています。また、片仮名の「ヘ」は、「𠆢（ひとがしら）」に似ていますが、「ヘ」は「部」という漢字の一部を崩したものであり、人部とは全く関係ありません。

部首の通称

人部は、以下のような通称で呼ばれています。

日本：ひと、にんべん、ひとがしら、ひとやね、ひとかんむり
中国：單人旁（dānrénpáng）
韓国：사람인부（saram in bu、人の人部）、사람인변부（saram in byeon bu、人の人偏の部）
英米：Man Radical, Person Radical

部首字

人部の部首字は「人」です。

中古漢語

広韻：如鄰切
詩韻：真韻、平声
三十六字母：日母

現代漢語

普通話：ピンイン：rén 注音：ㄖㄣˊ ウェード式：jen2
広東語：Jyutping:jan4

日本語

音：ジン（漢音）、ニン（呉音）
訓：ひと

朝鮮語

訓音：사람（saram、ひと）、인 (in)

例字

人部を含む代表的な漢字には、以下のようなものがあります。

人・以・來（来→木部）
今・介・令・余・企
仁・代・仕・仙・他・伐・伏・仰・休・体・傷・低・似・停・仲・僵・𠏹・償

常用[[漢字]]

全（全→入部）

最大画数

𠑵

関連項目

人
* にんべん（食品メーカー）

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