伊藤直樹 (外交官)

伊藤直樹の外交キャリア

伊藤直樹氏は、1960年11月10日生まれの日本の外交官です。東京都出身で、東京大学法学部を卒業後、1984年に外務省に入省しました。外交官としてのキャリアは、1985年から1987年のケンブリッジ大学での英語研修（国際法・国際関係論専攻）から本格的に始まりました。その後、1987年には在英国日本国大使館に勤務し、1989年に帰国しました。


1999年には在ミャンマー日本国大使館に、2001年には国際連合日本政府代表部に勤務するなど、国際的な舞台での経験を積みました。2003年には外務省アジア大洋州局南東アジア第二課長に就任し、同年には同局北東アジア課長も兼務しました。特に2004年の日朝首脳会談では、小泉純一郎内閣総理大臣に同行して朝鮮民主主義人民共和国を訪問し、北朝鮮による日本人拉致問題の被害者帰国に尽力しました。


その後、外務省国際協力局総合計画課長、外務省国際協力局政策課長、在インド日本国大使館公使兼在ブータン日本国大使館公使などを歴任し、2011年には再び在英国日本国大使館公使として活躍しました。2014年には外務省欧州局兼経済局参事官、同年には外務省経済局兼欧州局審議官を務め、2015年には国際協力機構理事に就任しました。


2017年にはシカゴ総領事として、2019年には駐バングラデシュ特命全権大使として、それぞれの地で重要な役割を果たしました。バングラデシュ大使在任中の2020年12月には、新型コロナウイルス感染症に罹患したことが公表されました。これは、現職の日本大使としては2例目の感染公表でした。2022年には特命全権大使（広報外交担当兼国際保健担当、メコン協力担当）に任命され、多岐にわたる分野でその手腕を発揮しました。


そして、2024年3月には駐ベトナム特命全権大使に就任し、現在に至っています。伊藤氏の外交官としての経歴は、その幅広い知識と国際的な視野、そして問題解決能力の高さを物語っています。

親族と同期

伊藤氏の親族には、同じく外交官として活躍した大鷹正次郎氏や大鷹正氏などがいます。また、外務省入省同期には、以下のような著名な外交官がいます。

有吉勝秀（23年コスタリカ大使・20年エルサルバドル大使）
礒正人（22年クロアチア大使・18年デュッセルドルフ総領事）
伊藤康一（24年ギリシャ大使・20年ニュージーランド大使）
今村朗（23年セルビア大使・20年ジョージア大使・23年セルビア大使）
岩井文男（20年サウジアラビア大使・15年イラク大使）
大森茂（17年セネガル大使・15年法務省名古屋入国管理局長）
岡田隆（20年アフガニスタン大使）
岡庭健（24年アラブ首長国連邦大使・21年ケニア大使）
菊田豊（21年ネパール大使・18年ナイジェリア大使）
下川眞樹太（22年フランス、アンドラ大使・19年ベルギー大使・17年大臣官房長・16年国際文化交流審議官）
杉山明（24年ノルウェー大使・21年特命全権大使（国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当）・18年スリランカ大使・17年儀典長・15年内閣審議官・13年山形県警察本部長）
鈴木哲（19年インド大使・17年総合外交政策局長・16年国際情報統括官）
竹若敬三（21年北極担当大使・19年ラオス大使）
千葉明（22年バチカン大使、19年ASEAN大使・16年ロサンゼルス総領事）
梨田和也（19年タイ大使・17年国際協力局長）
藤山美典（22年スイス兼リヒテンシュタイン大使）
藤原直（21年エディンバラ総領事）
正木靖（23年インドネシア大使・20年EU大使・17年欧州局長）
森下敬一郎（21年エクアドル大使・17年コロンビア大使）
山上信吾（20年オーストラリア大使・18年経済局長・17年国際情報統括官）
山田洋一郎（22年モルドバ大使・20年立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部教授（出向）・17年シアトル総領事）
山野内勘二（22年カナダ大使・18年ニューヨーク総領事・16年経済局長）




これらの同期の外交官たちは、それぞれの専門分野で国際社会に貢献しています。

外部リンク

（コロナ特集）バングラデシュにおける新型コロナ感染の意外な展開 - 2020年9月9日
シカゴの経済活性化と改革への動き【米国だより】 - 2019年10月11日

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