台湾史年表

台湾の歴史年表：先史時代から現代まで

この年表は、台湾の歴史における主要な出来事を網羅的に示したものです。台湾の領土範囲については、別途資料をご参照ください。

先史時代

台湾の先史時代については、考古学的調査に基づく知見が蓄積されつつありますが、詳細な記述は割愛します。

1281年：元が澎湖諸島を支配下に置きます。これは、台湾への中国の影響が及んだ初期の事例と言えます。
1593年：豊臣秀吉が台湾への朝貢を要求します。日本による台湾への関与は、この頃から始まりました。
1608年、1616年：有馬晴信、長崎代官の村山等安が、それぞれ台湾に軍勢を派遣します。これらの軍事行動は、台湾を巡る勢力争いの端緒を示唆しています。

オランダ植民地時代

17世紀、ヨーロッパ列強による台湾支配が始まりました。

1624年：オランダ東インド会社が、台南周辺を拠点として台湾島南部を制圧します。これが、本格的な植民地支配の始まりとなります。
1626年：スペインが基隆周辺に進出し、要塞を築きます。オランダとスペインは、台湾の支配権を巡って競合しました。
1628年：タイオワン事件が発生します。この事件の詳細については、歴史書を参照してください。
1642年：オランダがスペイン勢力を台湾から追放します。オランダの支配が確固たるものになります。
1661年：鄭成功の攻撃を受け、翌1662年にはオランダは台湾から撤退します。ゼーランディア城包囲戦は、この時代の重要な出来事の一つです。

鄭氏政権時代

オランダの撤退後、台湾は鄭氏政権の支配下に置かれます。

1662年：鄭成功がオランダ東インド会社を台湾から駆逐し、台湾を支配下に置きます。台湾は「東都」と改称されました。
1683年：鄭氏政権は清朝に降伏し滅亡します。

清朝統治時代

清朝の支配は、台湾の歴史に大きな転換をもたらしました。

1683年：清が台湾を制圧し、鄭氏政権を滅ぼします。後に台湾は福建省に編入されます。
1684年：福建省台湾府が設置されます。
1732年：大肚王国の滅亡（大甲西社抗清事件）。これは、清朝による統治に対する抵抗運動の一つでした。
1787年：林爽文の乱が発生しますが、清軍によって鎮圧されます。この乱は、清朝支配に対する大規模な反乱でした。
1858年：天津条約により、安平港と基隆港が開港します。これは、台湾が欧米列強に開かれ始める契機となりました。
1871年：牡丹社事件が発生します。日本軍の台湾出兵の遠因となります。
1874年：日本による台湾出兵（牡丹社事件）。これは、日本が台湾に軍事介入した最初の事例です。
1884年：清仏戦争で、台湾もフランス軍の攻撃を受けます。
1887年：福建省から独立して台湾省が設置されます。基隆と台北間に鉄道が開通します。
1895年：下関条約により、台湾は日本に割譲されます。台湾総督府が設置されます。

日本統治時代

日本の統治は、台湾の近代化に大きな影響を与えました。

1895年：台湾民主国が建国されますが、すぐに崩壊します。
1895年～1945年：日本の植民地支配。インフラ整備、教育制度改革などが行われます。多くの抵抗運動も発生します。ここでは、いくつかの重要な出来事を箇条書きで示します。西来庵事件、嘉南大圳の竣工、台湾総督府庁舎の竣工、台北帝国大学の設立など、多くの出来事が台湾の近代化に影響を与えました。また、台湾人の日本兵への徴兵や皇民化政策なども重要な要素です。
1945年：日本の敗戦により、日本の統治は終結します。

中華民国統治時代

第二次世界大戦後、台湾は中華民国の支配下に入ります。

1945年：中華民国が台湾を接収します。
1947年：二・二八事件が発生します。これは、台湾の歴史における重要な転換点となりました。
1949年：国共内戦の結果、中華民国政府が台湾に遷都します。戒厳令が敷かれます。
1950年～1970年代：アメリカ合衆国の支援を受け、台湾は経済発展を遂げます。また、中国との緊張関係が続きます。金門砲戦なども重要な出来事でした。
1971年：中華民国は国連から脱退します。
1979年：アメリカ合衆国と中国が国交を樹立し、アメリカは台湾との国交を断絶します。
1987年：戒厳令が解除されます。民主化への道が開かれます。
1996年：台湾で初めて、総統選挙が直接選挙によって行われます。
2000年：民進党の陳水扁が総統に当選します。国民党の長期政権が終焉します。
2008年：国民党の馬英九が総統に当選します。
2016年：民進党の蔡英文が総統に当選します。

この年表は、台湾の歴史における重要な出来事を簡潔にまとめたものです。それぞれの出来事については、より詳細な資料を参照することをお勧めします。

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