后里駅

后里駅（ホウリーえき、こうりえき）は、台湾台中市后里区義里里に位置する台湾鉄路管理局（台鉄）台中線の駅です。かつては旧山線の分岐駅として重要な役割を果たしていました。現在は、台中方面からの区間車の一部が当駅で折り返す運行形態となっています。

歴史

后里駅の歴史は、縦貫線の建設と深く関わっています。縦貫線が全線開通する前、北側の三叉（現在の三義）と南側の葫蘆墩（現在の豊原）間が先行して開通した際、后里駅と伯公坑駅を経由する仮設の軽便鉄道が、南北の縦貫線を接続する役割を担いました。

1905年5月15日：軽便鉄道の后里庄停車場として開業。
1908年2月20日：后里庄停車場が移転。前日には軽便鉄道の本駅以北が廃止。
1908年4月20日：前日には軽便鉄道の本駅以南が廃止され、縦貫線が正式に営業開始。
1912年：北港製糖（後の大日本製糖、さらに後の台糖）大甲線（後の台糖后甲線）が開業。
1920年10月1日：后里駅に改称。
1955年10月10日：行政区画の改称に伴い、后里駅に改称。
1970年9月1日：台糖后甲線が廃止。
1997年：現在の駅舎が完成。
2017年：後站（東口）の建設が開始。
2018年11月3日：2018台中フローラ世界博覧会の開幕に合わせて後站が供用開始。

駅構造

后里駅は、島式ホーム2面4線の地上駅です。これは、多くの列車が停車し、折り返し運転を行うための構造です。対号列車も一部停車しますが、区間快車以下の非対号列車は全て停車します。

利用状況

后里駅は、地元住民だけでなく、観光客にも利用されています。台中方面への通勤・通学客や、后里馬場などの観光地を訪れる人々にとって重要な駅となっています。

駅周辺

駅周辺には、多くの施設や観光スポットがあります。

内東路
后里区公所
后里郵局義里支局
圳寮路
梅里路
旧山線八号隧道
台中市立后綜高級中学
甲后路
后里馬場：馬術競技場。
后豊自転車道：旧山線を再利用したサイクリングロード。
毘盧禅寺
国立台中啓明学校
台中市后里区后里国小

隣の駅

台湾鉄路管理局

台中線（山線）：泰安駅 - 后里駅 - 豊原駅
* 旧山線（廃止）：泰安旧駅 - 后里駅 - 豊原北信号場

将来の計画

大甲から外埔を経由して后里駅を結ぶ甲后線の計画があります。この計画が実現すれば、后里駅の利便性はさらに向上すると期待されています。

后里駅は、その歴史的な背景と現在の利便性から、地域にとって重要な駅であり、将来の発展も期待されています。駅周辺には、自然や歴史を感じられるスポットも多く、観光の拠点としても活用されています。

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