泰安旧駅

泰安旧駅

泰安旧駅（たいあんきゅうえき）は、台湾鉄路管理局の旧山線に存在した駅で、現在は観光名所として知られています。かつては台中市后里区泰安里に位置し、縦貫線の一部として機能していましたが、台中線の新線切り替えに伴い、1998年に廃止されました。しかし、その歴史的な価値から、台中市の市定古蹟（三級）に登録され、駅舎や線路が保存されています。

歴史

泰安旧駅の歴史は、1910年12月1日に大安渓信号場として開業したことに始まります。その後、1912年には大安渓停車場に昇格し、1920年には大安駅と改称されました。1935年の新竹・台中地震では、木造駅舎が倒壊する被害を受けましたが、1937年には復旧しました。

1938年には、台湾総督府の技師である宇敷赳夫によって設計された新しい駅舎が再建されました。この駅舎は、その美しいデザインが特徴で、現在も当時の姿を留めています。1955年には、現在の泰安駅に改称され、1967年には駅構内の連絡地下道が完成しました。

1998年9月24日、台中線の新線への切り替えに伴い、泰安駅は新しい場所に移転し、旧駅は廃止されました。しかし、2010年6月5日には、旧山線が観光鉄道として復活し、12年ぶりに列車が乗り入れるようになりました。現在では、観光列車の終着駅として利用されており、通過列車はありません。

駅構造

泰安旧駅は、島式ホーム1面2線の地上駅でした。廃止前の線路や分岐器はそのまま保存されていますが、架線は撤去されています。

利用状況

現在は観光列車のみが停車するため、旅客の日常的な利用はありません。しかし、多くの観光客が訪れ、歴史的な駅舎や風景を楽しんでいます。

駅周辺

駅周辺には、以下の観光スポットや施設があります。

旧大安渓鉄橋：かつての線路を支えていた歴史的な鉄橋です。
台中線震災復興記念碑：新竹・台中地震からの復興を記念した碑です。
福興路、安眉路：駅周辺の道路です。
台中市后里区泰安国民小学：駅近くの小学校です。
泰安派出所：駅近くの警察署です。
ギャラリー：駅舎内にある展示スペースです。

隣の駅

台湾鉄路管理局
旧山線
勝興駅 - (167[[信号場]]) - (龍騰駅) - 泰安旧駅 - 后里駅

脚注

註釈

出典

外部リンク

台湾鉄路管理局
（旧サイト）臺中運務段 泰安站・泰安舊站 - ウェイバックマシン (繁体字中国語)
泰安鐵道文化園區 - Facebook

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