問田隆盛

問田隆盛（といだ たかもり）

問田隆盛は、戦国時代の武将であり、大内氏の家臣として石見国守護代を務めました。通称は十郎。子に問田安弘、問田弘胤がいます。また、実弟には陶隆房（後の晴賢）がいます。

生涯

永正16年（1519年）11月12日丑の刻に誕生。
父については諸説ありますが、大内政弘と大内義興の側近であった問田弘胤の子、問田興之であると考えられています。

大内義隆に仕え、石見国守護代を務めましたが、当時の石見国は吉見氏や益田氏といった国人の勢力が強く、守護代としての力は限定的だったとされています。

天文3年（1534年）5月13日、豊後国薄野浦での大友氏との戦いにおいて、矢傷を負うという経験もしています。

天文20年（1551年）に陶隆房（後の晴賢）が大寧寺の変を起こすと、隆盛は隆房に協力し、主君である大内義隆を自害に追い込みました。その後、大内義長に仕えることとなります。

天文21年（1552年）には、英胤名義で文書を発給しています。

天文24年（1555年）10月の厳島の戦いにも晴賢に従い参戦しましたが、結果は敗戦。晴賢が自害する中、隆盛は奇跡的に脱出に成功したと伝えられています。しかし、弘治3年（1557年）、毛利元就による防長経略において、杉重輔の攻撃を受け、晴賢の子である甥の陶長房と共に周防国富田において自害に追い込まれました。享年39。

問田隆盛の生涯は、大内氏の勢力拡大と衰退、そして陶晴賢の乱といった激動の時代と深く関わっていたと言えるでしょう。

脚注

(ここに脚注があれば記述)

出典

(ここに参考文献の出典があれば記述)

参考文献

近藤清石『大内氏實録』（マツノ書店、1974年）
和田秀作「吉田兼右「防州下向記」に見える大内氏関係記事」（『山口県地方史研究123』山口県地方史学会、2020年）
* 中司健一「陶晴賢（隆房）」（光成準治編『戦国武将列伝9 中国編』戎光祥出版、2023年）

もう一度検索