喜入町 (鹿児島市)

鹿児島市喜入町

鹿児島市喜入町は、鹿児島市の南部に位置する町です。かつては揖宿郡喜入町に属していましたが、2004年に鹿児島市に編入されました。喜入町の中心地として、現在も地域住民の生活を支える様々な施設が点在しています。

地理

喜入町は、八幡川の下流域に広がり、東側は錦江湾に面しています。町の周囲は、喜入中名町、南九州市知覧町永里、喜入一倉町、喜入前之浜町と隣接しています。国道226号が町の東端を南北に走り、沿線には道の駅喜入があります。また、指宿枕崎線も国道226号に沿って走り、町内には喜入駅が設けられています。町の中心部には、鹿児島市役所喜入支所や小中学校が所在し、旧喜入町の中心としての役割を果たしています。

歴史

喜入町は、1988年に大字喜入として誕生しました。それ以前は、大字中名と大字前之浜の一部でした。しかし、喜入という地域は、江戸時代から明治時代にかけての喜入郷、明治時代から昭和にかけての喜入村、昭和から平成にかけての喜入町と、常に地域の中心として存在し続けてきました。明治初期には、現在の喜入小学校の場所に地頭仮屋や常備隊の軍務所が置かれ、その後、戸長役場、連合戸長役場と、地域の行政を担う場所として重要な役割を果たしました。1889年の町村制施行後は喜入村役場、1934年には指宿線開通に伴い喜入駅が設置されました。これらの歴史が、現在の喜入町の基盤となっています。

1988年に大字喜入が設置された背景には、地区名と大字名の違いによる生活上の不便を解消するという目的がありました。その後、2004年の合併により鹿児島市の一部となり、喜入町役場は鹿児島市役所喜入支所となりました。2011年には、老朽化していた旧喜入町役場の建て替えが行われ、現在の喜入支所と喜入公民館の複合施設が完成しました。

文化財

喜入町には、以下の文化財があります。

県指定文化財
刀匠玉置家歴代の墓：刀工の玉置家の墓所。
市指定文化財
キイレツチトリモチ自生地：ツチトリモチ科の寄生植物キイレツチトリモチの自生地。この植物は1911年に喜入小学校の裏山で発見され、植物学者の牧野富太郎によって命名されました。

施設

喜入町には、以下の公共施設、教育施設、郵便局、寺社などがあります。

公共施設

鹿児島市役所喜入支所
喜入公民館
鹿児島市立図書館喜入公民館図書室
喜入地区保健センター
鹿児島県警察鹿児島南警察署喜入交番
鹿児島市消防局南消防署喜入分遣隊
喜入総合体育館
鹿児島市喜入武道館

教育施設

鹿児島市立喜入中学校
鹿児島市立喜入小学校
喜入幼稚園
喜入保育園

郵便局

喜入郵便局

寺社

宮坂神社
火産霊神社（通称：愛宕神社）
善行寺

交通

道路

一般国道
国道226号
主要地方道
鹿児島県道17号指宿鹿児島インター線（指宿スカイライン）
一般県道
鹿児島県道232号知覧喜入線
鹿児島県道233号喜入停車場線
道の駅
道の駅喜入

鉄道

九州旅客鉄道指宿枕崎線
喜入駅

出身人物

伊牟田尚平（薩摩藩重臣家臣）

喜入町は、歴史と自然に恵まれた魅力的な町です。ぜひ一度訪れてみてください。

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