東部幹線

台湾東部幹線：風光明媚な鉄路の旅

東部幹線は、台湾鉄路管理局が運営する重要な鉄道路線であり、宜蘭線、北廻線、台東線の三つの路線を合わせた総称です。この路線は、台湾の東海岸に沿って、変化に富んだ美しい景観の中を駆け抜けます。観光客にとって、この路線は単なる移動手段ではなく、旅の目的そのものとも言えるでしょう。

東部幹線の構成

宜蘭線: 基隆市に近い八堵駅から、宜蘭県の蘇澳駅までを結ぶ路線です。この路線は、北部の海岸沿いを走り、美しい海景色と山景色を楽しむことができます。温泉地として有名な礁渓温泉や、宜蘭市などの主要都市にも停車します。

北廻線: 蘇澳新駅から花蓮駅までを結ぶ路線です。この路線は、台湾東部の海岸線に沿って走り、太平洋の壮大な景色を望むことができます。特に、太魯閣渓谷に近い新城駅（太魯閣駅）は、観光客に人気のスポットとなっています。

台東線: 花蓮駅から台東駅までを結ぶ路線です。この路線は、花蓮県と台東県の間の山間部を走り、のどかな田園風景や山々の緑を楽しむことができます。沿線には、玉里、池上などの魅力的な町があり、台湾の原風景を感じることができます。

運行車両

東部幹線では、さまざまな種類の列車が運行されています。主な列車は以下の通りです。

対号列車

普悠瑪号: 日本車両で製造された振り子式の特急列車で、快適な乗り心地と速達性が特徴です。
太魯閣号: JR九州の885系電車をベースにした特急列車で、こちらも高速での走行が可能です。
自強号: 台湾鉄路管理局の主力特急列車で、比較的多くの駅に停車します。
莒光号: 中距離向けの特急列車で、座席指定で利用できます。
復興号: かつては特急として活躍していましたが、現在は普通列車として運用されています。

非対号列車

区間車・区間快車: 主に通勤や通学で利用される普通列車で、各駅に停車します。通勤型電車やディーゼルカーが使用されています。

各路線の停車駅

以下に、各路線の主要な停車駅をまとめました。

宜蘭線
八堵駅 - 暖暖駅 - 四腳亭駅 - 瑞芳駅 - 猴硐駅 - 三貂嶺駅 - 牡丹駅 - 双渓駅 - 貢寮駅 - 福隆駅 - 石城駅 - 大里駅 - 大渓駅 - 亀山駅 - 外澳駅 - 頭城駅 - 頂埔駅 - 礁渓駅 - 四城駅 - 宜蘭駅 - 二結駅 - 中里駅 - 羅東駅 - 冬山駅 - 新馬駅 - 蘇澳新駅 - 蘇澳駅

北廻線
蘇澳新駅 - 永楽駅 - 東澳駅 - 南澳駅 - 武塔駅 - 漢本駅 - 和平駅 - 和仁駅 - 崇徳駅 - 新城（太魯閣）駅 - 景美駅 - 北埔駅 - 花蓮駅

台東線
花蓮駅 - 吉安駅 - 志学駅 - 平和駅 - 寿豊駅 - 豊田駅 - 林栄新光駅 - 南平駅 - 鳳林駅 - 萬栄駅 - 光復駅 - 大富駅 - 富源駅 - 瑞穂駅 - 三民駅 - 玉里駅 - 東里駅 - 東竹駅 - 富里駅 - 池上駅 - 海端駅 - 関山駅 - 瑞和駅 - 瑞源駅 - 鹿野駅 - 山里駅 - 台東駅

関連項目

台湾の鉄道: 台湾の鉄道網全体の概要について。
台湾鉄路管理局: 東部幹線を運営する鉄道会社。
西部幹線: 台湾の西側を南北に走る主要な鉄道路線。
南廻線: 台湾の南端を走る鉄道路線。
台東線光華号: かつて台東線で運行されていた特急列車。


東部幹線は、台湾の自然美を満喫できる人気の路線です。台湾を訪れた際には、ぜひこの路線を利用して、忘れられない旅の思い出を作ってみてください。

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