大山隠岐国立公園

大山隠岐国立公園

大山隠岐国立公園は、鳥取県、島根県、岡山県の3県にまたがる広大な国立公園です。その起源は1936年に大山を中心とした地域が国立公園に指定されたことに遡ります。その後、周辺地域が編入され、現在の形となりました。

公園の概要

公園の総面積は69,410.5haに及び、陸域と海域がほぼ半分を占めています。公園内には、大山、蒜山、三瓶山などの山々や、島根半島、隠岐諸島の海岸線など、多様な景観が広がっています。

公園は大きく4つの地域に分かれています。

大山蒜山地域: 大山や蒜山を中心とした山岳地帯。中国地方の最高峰である大山や、穏やかな蒜山の高原風景が特徴です。
隠岐地域: 島根半島沖に浮かぶ隠岐諸島。断崖絶壁の海岸線や、白砂青松の美しい景観が見られます。
島根半島地域: 島根半島の海岸線。地蔵崎や日御碕などの景勝地が点在します。
三瓶山地域: 活[[火山]]である三瓶山を中心とした地域。カルデラ地形や溶岩ドームなど、火山特有の地形が見られます。

歴史

1936年2月1日: 大山国立公園として指定
1963年4月10日: 蒜山、島根半島、三瓶山、隠岐地域を編入し、大山隠岐国立公園へ名称変更
2002年3月26日: 大山・蒜山地区に毛無山、宝仏山地域を編入
2014年3月19日: 大山・蒜山地区に三徳山地域を編入

関係市町村

公園は、以下の市町村にまたがっています。

鳥取県: 倉吉市、琴浦町、大山町、伯耆町、江府町、日野町、三朝町
島根県: 松江市、出雲市、大田市、飯南町、美郷町、海士町、西ノ島町、隠岐の島町、知夫村
岡山県: 真庭市、新庄村

面積

総面積: 69,410.5ha（陸域:35,353ha、海域:34,057.5ha）
鳥取県: 15,783ha
島根県: 13,036ha（陸域のみ）
岡山県: 6,534ha
海域: 34,057.5ha

自然

火山

公園内には、大山、三瓶山、蒜山などの火山があります。

大山: 中国地方最高峰の火山で、優美な山容を誇ります。
三瓶山: 約4,000年前に最後の活動を行った活[[火山]]です。
蒜山: 上蒜山、中蒜山、下蒜山の総称で、穏やかな山容が特徴です。

主な景勝地

大山蒜山地域

大山: 別名「伯耆富士」「出雲富士」とも呼ばれる美しい火山。西側と南側で異なる表情を見せます。山岳信仰の聖地としても知られ、大山寺や大神山神社が建立されています。
蒜山: 大山とは対照的に穏やかな山容で、ブナの原生林が広がります。南麓には蒜山高原が発達しています。
毛無山: 広大なブナ林が美しい山です。
宝仏山: 火山地形と自然林が特徴的です。
三徳山: 特徴的な自然林と信仰の場として知られています。

隠岐地域

島前: 国賀海岸の摩天崖や通天橋など、断崖絶壁の景観が見られます。
島後: 白島海岸の白砂青松の美しい景観や、布施海岸（浄土ヶ浦）の幾何学的な自然美が特徴です。

島根半島地域

地蔵崎: 海食崖が特徴的な岬です。
加賀の潜戸: 海食洞が美しい場所です。
日御碕: 絶壁と灯台が織りなす風景が美しい岬です。

三瓶山地域

三瓶山: カルデラ地形や溶岩ドームが特徴的な活[[火山]]。古くから信仰の対象とされてきました。

大山隠岐国立公園は、多様な自然と景観が楽しめる、魅力あふれる場所です。訪れる際には、それぞれの地域の特色を味わってみてください。

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