大瀬 (八潮市)

埼玉県八潮市大瀬：歴史と現代が交差する街

大瀬（おおぜ）は、埼玉県八潮市に位置する町名および大字です。八潮駅を中心に、都市開発が進められています。この記事では、大瀬の地理的特徴、歴史、そして現代の姿を詳しく見ていきましょう。

地理

大瀬は、八潮市の南部に位置する沖積平野にあります。南北に細長い地形が特徴で、中川によって上大瀬と下大瀬に分断されています。この分断は、大正時代に行われた河川改修によるものです。東は三郷市、西は八潮、南は伊勢野・古新田、北は伊勢野・南川崎と隣接しています。中川周辺を除き、ほぼ全域が市街化区域として指定されています。

歴史

江戸時代から明治時代

大瀬は、江戸時代には武蔵国埼玉郡八条領に属する大瀬村でした。1627年（寛永4年）に検地が実施され、1662年（寛文2年）からは旗本森川氏の知行地となりました。明治時代に入り、1868年（慶応4年）には武蔵知県事の管轄となり、その後、小菅県を経て埼玉県に編入されました。

明治時代後期から現代

1889年（明治22年）の町村制施行により、大瀬村は伊勢野村、二町目村などと合併し、潮止村の一部となりました。1920年（大正9年）には中川の河川改修により地域が分断されましたが、潮止橋が架けられ、両地域の往来を担いました。その後、八潮村、八潮町を経て、1972年（昭和47年）に八潮市の大字となりました。

現代の大瀬

近年、大瀬では区画整理事業が進み、街並みが大きく変化しました。2005年（平成17年）にはつくばエクスプレスが開業し、八潮駅が設置されました。これにより、都心へのアクセスが向上し、住宅地としての人気が高まっています。

地価

住宅地の地価は、2017年（平成29年）の公示地価で17万円/m2となっています。

公園・緑地

大瀬には、やしお駅前公園、大瀬運動公園など、多くの公園や緑地が整備されています。これらの公園は、地域住民の憩いの場として親しまれています。

施設

大瀬には、TX AVENUE八潮やFrespo八潮などの商業施設、八潮市立大瀬小学校などの教育施設があります。また、八潮市役所駅前出張所や八潮駅前郵便局など、公共施設も充実しています。

大瀬のこれから

八潮駅周辺の区画整理事業の完成により、大瀬は新たな街として生まれ変わりました。今後も、交通の利便性を活かし、住みやすい街として発展していくことが期待されます。

大瀬は、歴史的な背景を持ちながらも、現代的な都市機能が充実した魅力的な街です。八潮市を訪れる際には、ぜひ大瀬にも足を運んでみてください。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
旧高旧領取調帳データベース
八潮市都市計画情報システム - 八潮市
大瀬 - れきナビ―やしお歴史事典（八潮市立資料館）
* 八潮南部中央一体型特定土地区画整理事業 (PDF) - UR都市機構

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