太田博之

太田博之：子役から実業家へ、そして波乱の人生

太田博之氏(1947年生まれ)は、日本の元子役、俳優、実業家として知られています。静岡県出身で、立正大学を中退。1956年、新[[東宝]]の映画『新妻鏡』で子役としてデビューしました。その後、数多くの映画やテレビドラマに出演し、人気子役として活躍しました。雑誌『少年画報』の表紙モデルも務めるなど、その人気は広く知れ渡っていました。

華麗なる芸能活動

1960年代には日活の青春映画を中心に活躍し、1970年代にはテレビ時代劇でその存在感を示しました。幅広いジャンルの作品に出演し、高い演技力を評価されてきました。彼の出演作品は多岐に渡り、東宝、大映、日活、東映など、多くの映画会社作品に参加しています。代表作として、『青春とはなんだ』、『サイボーグ009』シリーズ、『必殺仕掛人』などがあります。特に時代劇においては、個性的な役柄を数多く演じ、視聴者から高い支持を得ていました。

特筆すべきは、幼少期から車の運転に親しみ、B級ライセンスを取得していたことです。鈴鹿サーキットでレースに参加し、210km/hものスピードを出した経験を持つという、意外な一面も持ち合わせていました。

経営者としての顔

芸能活動と並行して、太田氏は1976年に寿司チェーン店「小銭すし」を創業しました。驚異的なスピードで店舗数を増やし、1年足らずで102店舗まで拡大しました。その成功は、彼の経営手腕の高さを証明するものでした。ハワイへの進出も果たすなど、順風満帆に見えた事業でしたが、1986年に金銭トラブルに巻き込まれ、逮捕される事態に発展しました。これにより経営は傾き、最終的には破綻してしまいました。しかし、フランチャイズ1号店である八広店(東京都墨田区)は現在も営業を続けています。

芸能界引退後

1976年公開の『スリランカの愛と別れ』を最後に、太田氏は芸能界を引退しました。その後、アパレルメーカーのカタログモデルとして2011年に登場したのを最後に、表舞台から姿を消しました。

映画出演作品

新妻鏡 (1956年、新[[東宝]])
君ひとすじに 完結篇 (1956年、新[[東宝]])
海女の戦慄 (1957年、新[[東宝]])
危し! 伊達六十二万石 (1957年、新[[東宝]])
不知火頭巾 (1958年、大映)
赤胴鈴之助 三つ目の鳥人 (1958年、大映)
少年探偵団 敵は原子潜航挺 (1959年、東映)
千代田城炎上 (1959年、大映)
路傍の石 (1960年、東宝)
母ぁちゃん、海が知ってるよ (1961年、日活)
若い東京の屋根の下 (1963年、日活)
光る海 (1963年、日活)
こんにちは、20歳 (1964年、日活)
現代紳士野郎 (1964年、東宝)
おゝい、雲! (1965年、東映)
青春とはなんだ (1965年、日活)
あいつとの冒険 (1965年、日活)
青春前期 青い果実 (1965年、日活)
野菊のごとき君なりき (1966年、大映)
われら劣等生 (1965年、松竹)
小さい逃亡者 (1966年、大映)
サイボーグ009 (東映動画) ※アニメ映画
サイボーグ009 (1966年)
サイボーグ009 怪獣戦争 (1967年)
若い時計台 (1967年、大映)
あゝ予科練 (1968年、東映)
連合艦隊司令長官 山本五十六 (1968年、東宝)
新宿の肌 (1968年、松竹)
おんな刺客卍 (1969年、東映)
夕陽に向かう (1969年、松竹)
幕末 (1970年、東宝)
海軍横須賀刑務所 (1973年、東映)
あゝ決戦航空隊 (1974年、東映)
スリランカの愛と別れ (1976年、東宝)

テレビドラマ出演作品 (一部)

ながれ星は祈り星 (1957年、NTV)
怪獣マリンコング (1960年、CX)
ふしぎな少年 (1961年、NHK総合)
特別機動捜査隊 (NET / 東映)
新吾十番勝負 (TBS / 松竹テレビ室)
風 (TBS / 松竹)
日本剣客伝 (NET / 東映)
素浪人 月影兵庫 (NET / 東映)
コメットさん (TBS / 国際放映)
大奥 (KTV / 東映)
五人の野武士 (NTV)
ザ・ガードマン (TBS / 大映テレビ室)
プレイガール (12ch / 東映)
独身のスキャット (TBS / 円谷プロ)
大岡越前 (TBS / C.A.L)
遠山の金さん捕物帳 (NET / 東映)
柳生十兵衛 (CX / 東映)
紅つばめお雪 (NET / 東映)
清水次郎長 (CX / 東映)
軍兵衛目安箱 (NET / 東映)
銭形平次 (CX / 東映)
キイハンター (TBS / 東映)
必殺シリーズ (ABC / 松竹)
新書太閤記 (NET)
戦国ロック はぐれ牙 (CX / C.A.L)
江戸を斬る 梓右近隠密帳 (TBS / C.A.L)
剣客商売 (CX / 東宝 / 俳優座)
大久保彦左衛門 (KTV)
おしどり右京捕物車 (ABC / 松竹)
プレイガールQ (12ch / 東映)
運命峠 (関西テレビ / 東映)
伝七捕物帳 (NTV)
水戸黄門 (TBS / C.A.L)
長崎犯科帳 (NTV / ユニオン[[映画]])
お耳役秘帳 (KTV / 歌舞伎座テレビ)
破れ傘刀舟 悪人狩り (NET / 三船プロ)
非情のライセンス (NET / 東映)
夫婦旅日記 さらば浪人 (CX / 勝プロ)
遠山の金さん (ANB / 東映)
ジグザグブルース (ANB / 東映)
* 江戸を斬るIII (TBS / C.A.L)


太田博之氏の多彩な経歴は、日本の芸能史、そしてビジネス史においても興味深い一章を刻んでいます。

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