子連れ狼 死に風に向う乳母車

『子連れ狼 死に風に向う乳母車』

概要

『子連れ狼 死に風に向う乳母車』は、1972年9月に公開された時代劇映画であり、勝プロダクションが製作、若山富三郎が主演を務めた『子連れ狼』シリーズの第3作目にあたります。原作は小池一雄と小島剛夕による同名漫画で、監督は三隅研次が担当しました。

あらすじ

本作では、刺客「子連れ狼」として知られる元公儀介錯人の拝一刀が、息子の大五郎と共に、更なる過酷な運命に立ち向かう姿が描かれています。一刀は、渡り徒士の孫村官兵衛から果たし合いを挑まれますが、官兵衛の武士としての真摯な姿を認め、刀を交えることなく勝負を「分け」とします。その後、一刀親子は、人買いに売られそうになった少女を救い匿います。少女が木颪の酉蔵一家に売られていたことを知った一刀は、少女の持っていた位牌から過去の因縁を悟り、酉蔵からの引渡し要求を拒否。その代償として、一刀は少女の身代わりとなり、過酷な拷問「水責め」と「ぶりぶり」を受けることになります。

少女を解放した後、一刀は酉蔵とその父・三浦帯刀から、天領代官・猿渡玄蕃の暗殺を依頼されます。猿渡は、用心棒を失い、自らが狙われていることを知り、近隣の藩に応援を求め、地蔵ヶ原で一刀を迎え撃つことに。そこには、一刀に武士道とは何かを問うため、官兵衛の姿もありました。

主な登場人物

拝一刀: 元公儀介錯人。「子連れ狼」として知られる。演：若山富三郎。
拝大五郎: 一刀の息子。演：富川晶宏。
孫村官兵衛: 渡り徒士。演：加藤剛。
木颪の酉蔵: 女郎屋の主人。演：浜木綿子。
猿渡玄蕃: 天領代官。演：山形勲。
板倉内膳正: 役人。演：水島道太郎。
柳生の侍: 柳生藩の侍。演：中谷一郎。
お松: 人買い。演：加藤小夜子。
三浦帯刀: 酉蔵の父。演：浜村純。
朽木六兵衛: 役人。演：草野大悟。
赤だれ左門: 刺客。演：和崎俊哉。
文句松: 人買い。演：名和宏。

スタッフ

製作: 勝新太郎、松原久晴
原作: 小池一雄、小島剛夕
脚本: 小池一雄
監督: 三隅研次
助監督: 鍋井敏宏
撮影: 牧浦地志
音楽: 桜井英顕
美術: 西岡善信
録音: 林土太郎
照明: 美間博
編集: 谷口登司夫

キャスト

梅津栄、伊達三郎、山谷初男、小田部通麿、堀北幸夫、坂口通、岩田正、白羽大介、秋山勝俊、伊吹新吾、安藤直樹、芦沢孝子、阿波地大輔、志賀勝、寺内文夫、菊野昌代士、馬場勝義、荒川弘子

併映作品

『新座頭市物語 折れた杖』: 勝新太郎監督

外部リンク

allcinema
KINENOTE
allmovie(英語)
[[IMDb]](https://www.imdb.com/title/tt0069871/)

もう一度検索