安岳県

安岳県（あんがく-けん）

安岳県は、中華人民共和国四川省資陽市に位置する県です。

地理

安岳県は四川省東部に位置し、県域の大部分は丘陵地帯によって構成されています。

歴史

安岳県の歴史は古く、秦代には巴郡、蜀郡に属し、漢代以降は資中県、牛鞞県、墊江県、徳陽県などの管轄下に置かれました。南北朝時代には南朝梁によって普慈郡が設置されました。575年（北周の建徳4年）には、北周がこの地に普州を設置すると同時に安岳県が新設されました。

宋代に入ると、967年（乾徳5年）に安岳県は普康鎮と改編され、太平興国年間には一時的に普康県が設置されましたが、1072年（熙寧5年）に再び普康鎮となりました。元末明初の動乱期には、明玉珍によって大夏国が宣告され、再び安岳県が設置されました。

1662年（康熙元年）には、安岳県は遂寧県に編入され、更に1677年（康熙16年）には遂寧県が楽至県に編入されましたが、1729年（雍正7年）に再び安康県が設置され潼川直隷州（1734年に潼川府に昇格）の管轄となりました。

1912年（民国元年）には、府州制の廃止と道制の施行に伴い安岳県は嘉陵道の管轄となりましたが、まもなく道制は廃止され四川省直轄となりました。1949年10月の中華人民共和国成立直後は川北行署区遂寧専区の管轄となりましたが、1958年に遂寧専区の廃止に伴い内江専区（1968年に内江地区と改称）に移管、1998年2月に資陽市、簡陽県、楽至県、安岳県に資陽地区が新設されるとそれに移管、2000年に地級市としての資陽市が成立しその管轄県となり現在に至ります。

行政区画

現在、安岳県は以下の行政区画に区分されています。

街道: 岳城街道、石橋街道
鎮: 岳陽鎮、鴛大鎮、通賢鎮、竜台鎮、姚市鎮、林鳳鎮、毛家鎮、永清鎮、永順鎮、石羊鎮、両板橋鎮、護竜鎮、李家鎮、元壩鎮、興隆鎮、天林鎮、鎮子鎮、文化鎮、周礼鎮、馴竜鎮、華厳鎮、臥仏鎮、長河源鎮、忠義鎮、護建鎮、南薰鎮、思賢鎮、清流鎮、協和鎮、朝陽鎮、乾竜鎮、大平鎮
郷: 来鳳郷、天馬郷、雲峰郷、岳新郷、東勝郷、高升郷、横廟郷、白塔寺郷、双竜街郷、合義郷、千仏郷、拱橋郷

経済

安岳県は、中国における豚肉、レモンの主要な生産地として知られています。工業面では、食品加工、養蚕、医薬、軽機械工業、自動車部品、建材などが発展しています。

交通

高速道路
渝蓉高速道路
遂宜華高速道路

名所・旧跡・観光スポット

毗盧洞
安岳石刻
千仏寨

健康・医療・衛生

安岳県人民医院

関連項目

許黄玉 - 同地出身の説があります。
四川料理
四川盆地、成都平原
在重慶日本国総領事館（管轄区域：重慶市・四川省・雲南省・貴州省）

外部リンク

調査中

もう一度検索