宮城県道26号気仙沼唐桑線

宮城県道26号気仙沼唐桑線

宮城県道26号気仙沼唐桑線は、宮城県気仙沼市を東西に結ぶ主要地方道です。起点は気仙沼市松崎馬場、終点は唐桑半島の先端にある御崎港で、全長は約24.3kmです。この路線は、気仙沼市街地と唐桑半島という、異なる特徴を持つ地域を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

この県道は、気仙沼市の中心部から東へ向かい、東浜街道に沿って気仙沼市役所前や気仙沼港といった市街地を通過します。その後、唐桑半島を縦断し、御崎神社へと至ります。起点の松崎馬場から新浜町までの区間は、かつての国道45号の一部であり、現在は気仙沼市の都市計画道路「片浜鹿折線」に指定されています。また、東日本大震災で大きな被害を受けた舞根・浦地区では、高台移転した住宅団地へのアクセス路として「東舞根復興道路」が整備されました。震災前には、この県道上にJR気仙沼線のBRT駅が設置されていましたが、後にBRT専用道に移設されています。

路線データ

実延長: 24.3176 km
起点: 気仙沼市松崎馬場（岩月分岐点、国道45号交点）
終点: 気仙沼市唐桑町崎浜（御崎港）

歴史

この路線は、過去に何度か区間や路線名の変更を経ています。

1958年（昭和33年）：県道気仙沼唐桑線（気仙沼市鹿折 - 唐桑町浦宿）として開通。
1964年（昭和39年）：県道気仙沼御崎線（気仙沼市錦町 - 唐桑町崎浜）に変更。
1973年（昭和48年）：県道気仙沼唐桑線（気仙沼市本浜一丁目 - 唐桑町馬場）と県道陸中公園唐桑線（唐桑町崎浜 - 唐桑町境）の2路線に分割。
1976年（昭和51年）：主要地方道気仙沼唐桑線（気仙沼市鹿折 - 唐桑町崎浜）として供用開始（宮城県がこの日を本路線の供用開始日としている）。
月日不明：国道346号および国道284号の一部区間が宮城県に移管され、国道45号気仙沼バイパスが重用区間となる。
1993年（平成5年）：主要地方道に指定。
2004年（平成16年）：舞根バイパス（唐桑町浦 - 唐桑町馬場）が完成。
2011年（平成23年）：舞根バイパスの休止区間（唐桑町浦 - 唐桑町舞根）が復興事業として再開。
2015年（平成27年）：「東舞根復興道路」の一部区間が供用開始。

路線状況

本町橋架換え

老朽化していた本町橋は、2013年に新しい橋に架け替えられました。新橋は幅が広くなり、歩道も整備され、安全性が向上しました。

橋長: 70.5m
橋幅: 18m
車道幅員: 11m
歩道幅員: 3.5m × 2

唐桑最短道（バイパス）

未改良区間の改良工事として、唐桑最短道（気仙沼市浪板 - 気仙沼市唐桑町馬場間約8.9km）の建設が計画されています。一部区間は舞根バイパスとして開通しましたが、残りの区間は住民アンケートの結果、宮城県道239号馬場只越線只越バイパスを優先して整備することになり、事業は休止されました。しかし、2011年の東日本大震災からの復興事業として、休止区間の事業が再開されました。

化粧坂道路改良

気仙沼市街地の南北を結ぶ化粧坂地区では、道路の幅を広げるための改良工事が行われています。この工事により、交通の円滑化が期待されています。

未改良区間

気仙沼市浪板から唐桑町浦にかけての区間は、未改良のまま残されており、狭く、カーブが多く、急な坂道が連続するため、大型車の通行が禁止されています。

地理

この路線が通る唐桑半島は、三陸復興国立公園の中に位置しており、美しい自然景観が広がっています。

交差する道路

国道45号（気仙沼市松崎、起点）
宮城県道5号気仙沼港線（気仙沼市南町）
宮城県道34号気仙沼陸前高田線（気仙沼市新浜町一丁目）
三陸沿岸[[道路]]　気仙沼鹿折IC（気仙沼市浪板）
宮城県道218号大島浪板線（気仙沼市浪板）
宮城県道239号馬場只越線（気仙沼市唐桑町馬場、終点）

名所

巨釜・半造: リアス式海岸の景勝地
唐桑半島ビジターセンター: 2022年6月にリニューアルのため閉館。
早馬山: 漁火パーク、早馬神社

沿線の施設

JR気仙沼線BRT 松岩駅
気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部
気仙沼警察署
宮城県気仙沼合同庁舎
イオン気仙沼店
気仙沼郵便局
気仙沼市役所ワン・テン庁舎
気仙沼信用金庫本店
魚浜公園
気仙沼漁港（コの字岸壁）
宮城県立気仙沼高等技術専門校
宿舞根漁港
気仙沼市立唐桑中学校
御崎港
御崎神社

まとめ

宮城県道26号気仙沼唐桑線は、気仙沼市街地と唐桑半島を結ぶ重要な道路であり、地域の経済や観光を支えています。東日本大震災からの復興事業によって、道路の整備が進められており、より安全で快適な通行が可能になっています。この道路を通ることで、三陸の美しい自然や景観を楽しむことができます。

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