小田急バス新百合ヶ丘営業所

小田急バス新百合ヶ丘営業所は、神奈川県川崎市麻生区に位置し、川崎市北部、横浜市北部、東京都町田市東部、稲城市の路線バスを運行しています。営業所記号は、前身の町田営業所から引き継ぎ「F」を使用しています。最寄りのバス停留所は「百合ヶ丘カントリー倶楽部前」です。

概要

2022年 10月16日に、旧町田営業所（町田市野津田町）から移転し開設されました。本記事では、移転前の町田営業所の歴史についても記述します。

町田営業所の設立

1980年代以前、小田急小田原線の鶴川駅や柿生駅を発着する路線は、生田営業所（現・登戸営業所）が担当していました。しかし、沿線の宅地化が進み、既存の営業所だけでは対応しきれなくなったため、1983年に町田営業所が新設され、鶴川駅・柿生駅発着路線が移管されました。

新百合ヶ丘営業所への移転

新百合ヶ丘駅周辺の慢性的な交通渋滞や、大型商業施設の開業による渋滞悪化により、バスの定時運行が困難になったため、町田営業所を新百合ヶ丘地区へ移転する計画が立てられました。2022年10月に新百合ヶ丘営業所が開設されたことで、新百合ヶ丘駅方面への回送距離が大幅に削減され、効率的な運行が期待されています。

沿革

1983年7月21日：小田急バス町田営業所を新設。鶴川駅・柿生駅発着路線を生田営業所から引き継ぐ。
1985年 12月：初の深夜バス（鶴川駅 - 鶴川団地、鶴川駅 - 奈良北団地）を運行開始。
1988年 11月18日：町田営業所敷地内に小田急百貨店野津田物流センターを開設。
2007年 11月1日：管内でICカード乗車券（PASMO / Suica）の使用を開始。
2011年9月1日：小田急バス唯一の町田駅乗り入れ路線（柿20）を廃止。
2012年 8月1日：新百合ヶ丘駅 - 新百合ヶ丘総合病院を結ぶ直行バス（新26）を新設。
2013年 6月2日：整備工場機能を登戸営業所へ移転。
2016年 6月1日：稲11・稲12系統を「前乗り後降り・運賃先払い方式」に変更。
2017年2月16日：登戸営業所から新01・稲02・新05・新06系統が移管。
2020年 11月16日：新型コロナウイルス感染拡大に伴い、大規模なダイヤ改正を実施。
2021年6月30日：空港連絡バス羽田線の回数券発売を終了。
2022年 10月16日：町田営業所を移転し、新百合ヶ丘営業所を開設。
2023年
5月15日：川崎市内運賃を改定。
7月1日：鶴08・鶴10・鶴11・鶴12・鶴13・鶴26系統と玉川学園コミュニティバスで運賃改定を実施。
7月30日：登戸営業所から新10・新15・新18・新19・新20・新25・百02系統が移管。
9月1日：柿23・新21・新23・新25系統の東急バス撤退に伴いダイヤ改正を実施。共通定期券の取り扱いを終了。
9月16日：新05・新08・柿24系統の武相地区運賃、稲11・稲12系統の全線運賃を改定。
2024年 3月16日：登戸営業所から新04系統が移管。稲城市コミュニティバス（iバス）で運賃改定。
2025年 4月1日（予定）：京王バス多摩営業所から若01系統が再移管予定。

現行路線

運賃

2023年5月14日まで、川崎市内と横浜市内で運賃が異なっていましたが、5月15日以降は一部系統を除き川崎市内運賃が220円となり、横浜市内と同一運賃となりました。2024年 6月1日より、均一運賃区間は240円に改定されています。

主な路線

柿生線: 柿生駅発着、こどもの国、桐蔭学園、市が尾、寺家町方面
鶴川線: 鶴川駅発着、三輪緑山、こどもの国、奈良北団地、鶴川団地方面
虹ヶ丘線: 新百合ヶ丘駅発着、真福寺、あざみ野駅方面
平尾線: 新百合ヶ丘駅発着、平尾団地、稲城、若葉台方面
王禅寺線: 新百合ヶ丘駅発着、日本映画大学、新ゆりグリーンタウン、大谷、百合ヶ丘駅方面
稲城線: 若葉台駅、稲城駅発着、黒川、駒沢学園、向陽台、長峰方面
稲城市コミュニティバス「iバス」: 稲城市内各地域を結ぶ
玉川学園コミュニティバス（玉ちゃんバス）: 玉川学園駅周辺地区を結ぶ

空港連絡バス

成田空港線: 新百合ヶ丘駅、たまプラーザ駅、センター南駅 - 成田空港
羽田空港線: 新百合ヶ丘駅 - 羽田空港

契約輸送

桐光学園スクールバス: 若葉台駅、黒川駅 - 桐光学園中学校・高等学校、栗平駅 - 桐光学園小学校

車両

一般路線車は、いすゞ・エルガの割合が高いですが、三菱ふそう・エアロスターやハイブリッド車の日野・ブルーリボンシティハイブリッドも在籍しています。空港リムジンバスには、三菱ふそう・エアロエースと日野・セレガが使用されています。コミュニティバスには、小型の日野・ポンチョが使用されており、それぞれ独自のラッピングが施されています。

新百合ヶ丘営業所開設に伴い、車両のナンバープレートは多摩ナンバーから川崎ナンバーへ順次変更されました。

脚注

注釈

出典

外部リンク

* 新百合ヶ丘営業所｜営業所・案内所｜会社情報｜小田急バス企業案内｜企業に関する情報｜小田急バス

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