山口直清

山口直清

山口直清（やまぐち なおきよ）は、江戸時代中期に活躍した旗本です。3000石を領し、官位は従五位下・丹波守に叙せられました。

生涯

伊予国宇和島藩5代藩主・伊達村候の次男として生まれました。安永7年（1778年）に山口直承の養子となり、山口家を継承することになります。

寛政元年（1789年）11月19日に家督を相続し、山口家の当主となりました。その後、寛政2年（1790年）11月7日より火事場見廻役という役職に就任し、江戸の火災に対する警戒と対応に当たりました。寛政4年（1792年）1月11日には使番に異動し、3月6日より火事場見廻役を兼任することとなります。同年12月16日には、布衣の着用を許され、幕府内での地位を高めていきました。

寛政5年（1793年）3月8日には日光奉行に任命され、日光山周辺の統治と管理に携わりました。同年11月15日には、従五位下丹波守に叙任され、武士としての格式をさらに高めます。寛政7年（1795年）7月16日より大坂町奉行に転任し、大坂の行政と治安維持に尽力しました。

寛政10年（1798年）2月8日に大坂で死去しました。しかし、『伊達系譜』によれば、1月24日に死去したとされています。また、『大阪市史』には、大坂三郷への御用金課税を諫めるために自殺したという口碑が残されています。真相は定かではありませんが、彼の死は様々な憶測を呼んだようです。

子孫

山口直清の血筋は、名門として後世に名を残しています。宇和島藩主である伊達宗城、伊予吉田藩主である伊達宗孝・伊達宗敬、信濃国松代藩主である真田幸民などが彼の子孫にあたります。これらの人物は、それぞれの藩で重要な役割を果たし、幕末の動乱期を支えました。

系譜

父：伊達村候（1725-1794）
母：田中氏
養父：山口直承
妻：嘉智子 - 山口直承の娘
* 男子：山口直勝（1782-1825）

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