概要
千葉県四街道市が運行する
コミュニティバス「ヨッピィ」は、
2001年に運行を開始しました。運行は
千葉内陸バスに委託されています。このバスは、市内の公共交通空白地域を解消し、市民の移動手段を確保することを目的としています。
「ヨッピィ」という
愛称は、
公募によって決定されました。この名前には、「四街道をハッピーにつなぐバス」という願いが込められています。
四街道市は、かつて
成田街道と
佐倉街道の
交差点(現在の「四街道十字路」)が町の中心でした。この場所は「四つ角」と呼ばれ、それが「四街道」の地名の由来となっています。この十字路には、
江戸時代に
一里塚が作られ、現在も「四街道地名発祥の石塔」が残っています。
戦後、四街道市は首都圏の
ベッドタウンとして急速に発展しました。
1955年に町制を施行し、
1981年に
市制を施行しています。
市内の
鉄道路線はJR
総武本線のみで、駅は四街道駅と物井駅に限られています。そのため、バスは市民にとって重要な
公共交通機関です。市内では、
京成グループ各社や平和交通が
路線バスを運行していますが、その中でも
千葉内陸バスが主要な役割を担っています。
「ヨッピィ」は、これらの一般
路線バスがカバーしない市内北西部を運行しています。右回りと左回りの2つの循環ルートがあり、四街道市役所と四街道駅北口を起点として、商業施設や公共施設などを経由します。一部経路は、右回りと左回りで異なります。
運行内容
運賃は均一制で、大人170円(IC
運賃168円)、小人90円(IC
運賃84円)、未就学児は無料です(2019年10月1日改定)。
PASMO、
Suicaなどの
交通系ICカードが利用できます。
障害者とその介助者1名は、各種
障害者手帳の提示で
運賃が無料になります。また、
障害者手帳アプリ「ミライロID」も利用可能です。高齢者割引や学生割引などの制度も設けられています。
専用回数券は販売されていません。
路線
現行路線
右回り(Y20系統)
四街道市役所 - 第二庁舎 - イトーヨーカ堂前 - 四街道駅 (北口) - 第二庁舎 - 消防署前 - 緑ヶ丘 - 大日緑ケ丘 - 桜ケ丘 - 幼稚園前 - 鹿放ケ丘 - 鹿放ケ丘遠近 - 鹿放ケ丘西 - 農協入口 - 鹿放橋南 - 鹿放橋北 - 大作岡公民館 - 鹿放橋北 - 鹿放橋南 - 農協入口 - ふれあいセンター - 鹿放ケ丘中央 - いちご園 - 大日保育園 - 桜ケ丘北 - 桜ケ丘南 - 新生 - 西中入口 - 下志津新田入口 - 四街道公民館 - 学園前 - 第二庁舎 - 四街道駅 (北口) - 第二庁舎 - イトーヨーカ堂前 - 四街道市役所
左回り(Y21系統)
四街道市役所 - イトーヨーカ堂前 - 第二庁舎 - 四街道駅 (北口) - 第二庁舎 - 学園前 - 四街道公民館 - 下志津新田入口 - 西中入口 - 新生 - 桜ケ丘南 - 桜ケ丘北 - 大日保育園 - 大日小学校 - 今宿南 - 今宿中央 - 今宿北 - 富士見ケ丘会館 - 四街道老人ホーム前 - 富士見ケ丘中央 - 富士見ケ丘南 - 大作岡 - 鹿放ケ丘北 - いちご園 - 鹿放ケ丘中央 - ふれあいセンター - 農協入口 - 鹿放ケ丘西 - 鹿放ケ丘遠近 - 鹿放ケ丘 - 幼稚園前 - 桜ケ丘 - 大日緑ケ丘 - 緑ヶ丘 - 消防署前 - 第二庁舎 - 四街道駅 (北口) - 第二庁舎 - イトーヨーカ堂前 - 四街道市役所
右回り・左回り共に、年中無休で毎日運行しています。ただし、
お盆期間と
年末年始は土休日ダイヤで運行します。四街道市役所の停留所は保健センターの脇にあり、四街道駅の停留所は北口4番乗り場にあります。桜ケ丘北停留所は右回り・左回り兼用です。右回りは「Y20」、左回りは「Y21」という系統番号が付けられていますが、旅客案内では使用されません。
以下の区間は
フリー乗降制となっています。
右回り:ふれあいセンター - いちご園
左回り:大日小学校 - 今宿北、富士見ケ丘会館 - 鹿放ケ丘北、いちご園 - ふれあいセンター
過去の路線・運行内容
2013年3月15日に運行内容が改定され、四街道駅北口ロータリーへの乗り入れ開始や、交通空白地域への路線延伸が行われました。また、遅延対策のために運行時間の調整が行われ、便数も変更されました。
運賃も大人160円均一に改定されました。
2013年改定前の路線は以下の通りです。
四街道市役所 - 第二庁舎 - 桜ケ丘 - ふれあいセンター - 富士見ケ丘中央 - 今宿中央 - 桜ケ丘南 - 四街道公民館 - 第二庁舎 - 四街道市役所
車両
専用車両として、千葉内陸バスが保有する小型ノンステップバスの日野・ポンチョが使用されています。車両には、「四街道市循環バス ヨッピィ」の文字と、黄色と水色を基調とした、子供や動物、花などが描かれたカラフルなラッピングが施されています。2台の専用車両が、右回りと左回りをそれぞれ運行しています。
運行開始当初は、マイクロバスの日野・リエッセIIが使用されていました。この車両にはリフトが取り付けられており、車椅子での乗降が可能でした。ラッピングデザインは現行のものとほぼ同じです。
2015年には、京成バスから移籍した日野・ポンチョが導入されました。この車両は、もともと荒川区コミュニティバス「汐入さくら」で使用されていたものでした。
ギャラリー
専用車両は2台(1190号車・1191号車)ありますが、ラッピングデザインは2台とも同一です。
脚注
注釈
出典
参考文献
『関東エリア一都六県
コミュニティバス図鑑』スタジオタッククリエイティブ、2018年4月10日、105頁。
ISBN 978-4-88393-803-2。
関連項目
四街道市#交通
千葉内陸バス
コミュニティバス
日本のコミュニティバス一覧#
千葉県
外部リンク
市内循環バス「ヨッピィ」 - 四街道市
公共交通 - 四街道市
*
コミュニティバス ヨッピィ号 -
千葉内陸バス