広島JPビルディング

広島JPビルディング

広島JPビルディングは、広島市南区松原町に所在する、地上20階建ての超高層ビルです。2022年8月31日に竣工し、同年9月26日に1階に「広島JPビル郵便局」が開業しました。このビルは、日本[[郵便]]による単独事業として、旧広島東郵便局の敷地に建設されました。広島駅の南西側に隣接しており、交通の利便性が高い立地です。2025年には、新広島駅ビル「minamoa」とペデストリアンデッキで接続される予定で、駅周辺の利便性がさらに向上します。

概要

広島市は、「広島市都市計画マスタープラン」において駅周辺を都心と位置づけており、広島駅南口再開発が進められてきました。この再開発の一環として、オフィス需要の増加に対応するため、広島JPビルディングが建設されました。基準階貸室面積が約1,530平方メートル（約460坪）と、広島都市圏最大級のオフィスビルとなります。プロジェクトは「広島駅南口計画」という名称で呼ばれており、日本郵政不動産がプロジェクトマネジメントを担当しました。日本郵政不動産は、全国の主要駅に隣接する郵便局の再開発を推進しており、このビルはその最初の事例となります。ビルは同社が保有し、子会社のJPビルマネジメントが管理運営を行っています。

日本[[郵便]]は、全国的な郵便・物流ネットワークの再編を進めており、広島県西部では2017年に広島郵便局が新設されました。旧広島東郵便局は、2019年に仮局舎に移転する際に、集配業務を広島中央郵便局と宇品郵便局に集約しました。その後、2022年に広島JPビルディングが竣工し、無集配郵便局として広島JPビル郵便局が新たに開業しました。旧広島東郵便局には駐車場がありませんでしたが、当ビルには3階から5階に200台収容可能な自走式立体駐車場が設けられました。また、延床面積は旧局舎の約9,900平方メートルから約4.5倍の44,200平方メートルに増加しました。

フロア構成

1階：店舗、ローソン広島JPビルディング店、広島JPビル郵便局
2階：店舗、オフィスエントランス
3～5階：駐車場
6階：テナント専用食堂・カフェテリア、事務所
7～19階：オフィス

アクセス

JR広島駅（南口）および広島電鉄本線 広島駅電停から徒歩約2分
広電バス 広島駅前停留所、広島交通バス、広島バス 広島駅停留所下車
山陽[[自動車道]] 広島ICから南へ約8km
広島高速1号線 間所出入口から南西へ約3.5km、同3号線 宇品出入口から北へ約5km、同4号線 中広出入口から東へ約3km

デジタルトランスフォーメーション（DX）

日本郵政不動産は、不動産事業におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進しており、オフィスワーカーに新たな体験価値を提供するための実証実験を行っています。

スマートフォンを使った入室解錠によるタッチレス・セキュアなビル利用
テーブルセンサーと人数計測センサーを使った混雑状況の可視化による食堂利用者の分散

さらに、イメージセンサーによる照度自動制御や、ビルエネルギー管理システム（BEMS）のクラウド運用にも取り組んでいます。これらの実証結果は、東京の「五反田JPビルディング」や大阪の「JPタワー大阪」などの開発計画にも導入される予定です。

クラウドBEMS

クラウド上にBEMSを配置することで、現地の防災センターだけでなく、インターネット接続があればどこからでも操作が可能になり、利便性が向上します。また、ワーカーのスマートフォンから空調や照明の操作も可能になるよう検討されています。

画像センサーによる照度制御

室内のイメージセンサーで、昼光と人数を検知し、照度を自動制御します。減光や消灯も可能になるため、省エネにも貢献します。

広島JPビル郵便局

広島JPビル郵便局は、広島JPビルディングの1階にある郵便局です。民営化前は集配普通[[郵便局]]でしたが、現在は集配機能を廃止しています。

沿革

1923年（大正12年）3月1日：広島駅前郵便局として設置。
1954年（昭和29年）11月16日：広島幟町郵便局の廃止に伴い、幟町分室を設置。
1956年（昭和31年）4月25日：広島県庁舎の移転に伴い、県庁内分室を広島郵便局（後の広島西郵便局）所属に変更。
1958年（昭和33年）10月1日：郵政局内分室で電話通話および和文電報受付を開始。
1958年（昭和33年）11月1日：広島郵便局に改称。従来の広島郵便局は広島西郵便局に改称。
1961年（昭和36年）3月6日：広島西郵便局県庁内分室を当局所属に変更。
1964年（昭和39年）4月20日：広島中央郵便局に改称。
1965年（昭和40年）8月1日：幟町分室を胡町分室に改称。
1968年（昭和43年）7月28日：電話通話および和文電報受付事務の取り扱いを開始。
1969年（昭和44年）4月1日：胡町分室を廃止、同日、広島胡町郵便局が設置。
1980年（昭和55年）12月10日：県庁内分室における簡易生命保険および郵便年金の窓口事務を廃止。
1985年（昭和60年）9月30日：広島中央郵便局の新設に伴い、広島東郵便局に改称。局番号は51615に変更。郵政局内分室 (51266A) 、県庁内分室 (51266B) は新・広島中央郵便局に移管。
1993年（平成5年）7月1日：外国通貨の両替および旅行小切手の売買業務を開始。
1994年（平成6年）4月4日：安芸府中[[郵便局]]から広島市東区の集配業務を移管。
2003年（平成15年）6月30日：コンビニエンスストア内に初の郵便局ATMを設置（デイリーヤマザキ広島駅前通り店）。
2006年（平成18年）12月20日：中国地方初のポスタルローソンをオープン。
2007年（平成19年）6月1日：デイリーヤマザキ広島駅前通り店出張所 (ATM) を廃止。
2007年（平成19年）10月1日：民営化に伴い広島東郵便局共通事務センターを廃止、一部業務を郵便事業広島東支店に移管。
2012年（平成24年）10月1日：日本[[郵便]]株式会社の発足に伴い、郵便事業広島東支店を広島東郵便局に統合。
2017年（平成29年）3月5日：ゆうゆう窓口の24時間営業を廃止。
2018年（平成30年）4月2日：日本郵政の子会社として日本郵政不動産が設立。
2019年（令和元年）5月23日：「広島駅南口計画」を発表。日本郵政不動産がプロジェクトマネジメント業務を受託。
2019年（令和元年）9月17日：仮局舎へ移転。広島市東区の集配業務を広島中央郵便局、広島市南区北部地域の集配業務を宇品郵便局へ移管、ゆうゆう窓口を廃止、集配郵便局から無集配郵便局へ変更。
2022年（令和4年）3月10日：「広島駅南口計画」の建物を「広島JPビルディング」と命名。
2022年（令和4年）8月31日：「広島JPビルディング」が竣工。
2022年（令和4年）9月26日：旧広島東郵便局が当ビルの一階に移転し、広島JPビル郵便局として新装開業。

取扱内容

郵便、印紙、ゆうパック、内容証明
貯金、為替、振替、振込、国際送金、外貨両替、国債、投資信託
生命保険、バイク自賠責保険、自動車保険、変額年金保険、がん保険、引受条件緩和型医療保険
ゆうちょ銀行ATM

風景印

図柄：「広島JPビルディング」と「もみじ」と「折鶴」。局名表記は「広島JPビル」。使用開始日は2022年9月26日。
過去の図柄：「広島市民球場」と「猿猴橋の街路灯」。局名表記は「広島東」。使用開始日は2017年2月1日、使用終了日は2022年9月22日。

併設施設

移転前：ポスタルローソン広島東局店
現在：当ビル1階にローソン広島JPビルディング店
民営化前：「広島東郵便局共通事務センター」

分室

現在は分室なし
かつて存在した分室
郵政局内分室 (51266A)：新設された広島中央郵便局に移管後、東白島分室に改称、その後廃止
県庁内分室 (51266B)：新設された広島中央郵便局に移管
胡町分室：1954年に広島駅前郵便局幟町分室として開設、1969年に廃止

出張所（局外ATM）

民営化前に設置されていたATMは、現在ゆうちょ銀行広島支店が管理。

JR広島駅新幹線口内出張所
福屋広島駅前店内出張所
ひろしまMALL内出張所
広島段原ショッピングセンター内出張所

周辺

エールエールA館（福屋広島駅前店）
BIG FRONTひろしま（シティタワー広島、ビックカメラ広島駅前店）
EKI CITY広島（グランクロスタワー広島）

脚注

外部リンク

広島ＪＰビルディング - 日本郵政不動産株式会社
広島ＪＰビルディング - ＪＰビルマネジメント株式会社
* 広島JPビル郵便局 - 日本郵政

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