折口駅

折口駅について

折口駅（おりぐちえき）は、鹿児島県阿久根市折口字折口東に位置する肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR20で、地域住民の足として利用されています。

歴史

駅の名称は、開業当時の地名である出水郡阿久根村大字折口に由来します。この地は、古くから傾斜地が多く、海岸へ向かう坂道（降り口）が多かったことから、「降り口」が転じて「折口」となったとされています。

年表

1923年（大正12年）3月25日：鉄道省川内線の駅として開業。
1927年（昭和2年）10月17日：湯浦駅 - 水俣駅間が開業し、八代駅 - 川内駅 - 鹿児島駅間が鹿児島本線に編入。
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道（国鉄）が発足。
1961年（昭和36年）9月1日：貨物取扱を廃止。
1970年（昭和45年）8月21日：荷物扱いを廃止。CTC化に伴い無人駅となり、出水駅の管理下となる。
1980年（昭和55年）3月：現在の駅舎が竣工。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR九州に移管。
2004年（平成16年）3月13日：九州新幹線開業に伴い、肥薩おれんじ鉄道に移管。

駅構造

相対式2面3線の地上駅で、無人駅です。かつては木造駅舎がありましたが、1980年に解体され、簡易駅舎に建て替えられました。駅舎横にあった待合室も1990年頃に解体されています。2013年には水洗式公衆トイレが設置されました。

複合式2面3線で、以前は普通列車や貨物列車が旧2番線を使用し、優等列車の通過待ちや、平日朝夕のラッシュ時、海水浴シーズンには旧2番線発着の折り返し列車も設定されていました。しかし、旧2番線は2000年頃に使用停止となり、2004年の肥薩おれんじ鉄道への経営移管時に架線が撤去されました。現在も線路は残っていますが、出発信号機が横を向いており、使用停止状態です。実質的には単式ホーム2面2線として機能しています。

南側に位置する脇本地区の住宅街の最寄り駅であるため、利用客は比較的多く、特に朝夕は沿線の高校に通学する生徒で大変混雑します。また、近隣には脇本海水浴場があり、夏休みを中心に海水浴客で賑わいます。無人駅化後も、1980年代末期までは夏季の夏休みシーズンに限り、出水駅から海水浴客対応の駅係員が臨時で配置され、期間限定の有人駅となっていました。

のりば

現在のりばは以下の通りです。

利用状況

2019年度の1日平均乗降人員は201人です。

駅周辺

駅周辺は民家が少なく閑散としていますが、駅から800m先には国道3号と国道389号が走っています。南側には脇本地区の住宅街が広がっています。地理的には長島町への入口に最も近いですが、公共交通機関は出水駅から出ています。

周辺施設

阿久根市立折多小学校
おりた保育園
折口簡易郵便局
脇本海水浴場
南九州西回り自動車道阿久根北インターチェンジ
国道3号
国道389号

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道線

野田郷駅（OR19） - 折口駅（OR20） - （赤瀬川信号場） - 阿久根駅（OR21）

脚注

詳細な情報は、以下のリンク先で確認できます。

折口駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

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