新富町駅

新富町駅について

新富町駅は、東京都中央区築地一丁目に位置する東京メトロ有楽町線の駅です。駅番号はY20で、周辺には築地市場やオフィスビル、公共施設などが点在しています。

歴史

新富町駅は1980年3月27日に、当時の帝都高速度交通営団（営団地下鉄）有楽町線の駅として開業しました。当初は銀座一丁目駅から延伸した際の終着駅であり、計画段階では「明石町」という仮称でした。しかし、地元の要望により現在の駅名である「新富町駅」となりました。

1988年6月8日には、有楽町線が新木場駅まで延伸したことに伴い、新富町駅は途中駅となりました。2004年4月1日には、営団地下鉄の民営化に伴い、東京地下鉄（東京メトロ）に継承されました。

その後、2007年3月18日にはICカード「PASMO」が利用可能となり、2013年6月29日にはホームドアが設置されました。さらに、2018年3月17日には、東京メトロ日比谷線築地駅との乗り換え業務が開始され、利便性が向上しています。

駅構造

新富町駅は、相対式ホーム2面2線を有する地下駅です。有楽町線の駅で相対式ホームを持つのは、氷川台駅と新富町駅のみです。ホームは若干カーブしており、2番線ホームでは安全確保のため、終日駅員が立ち番をしています。

この駅は鉄筋コンクリート製のボックスラーメン構造を採用していますが、通常この構造では線路の間に柱を設ける必要があります。しかし、新富町駅では柱が見当たりません。これは、接続する本線部が複線シールド工法で建設されており、駅部に柱を設けるとシールドの断面が大きくなるため、それを避けた結果です。

新富町駅が終着駅だった頃は、銀座一丁目寄りに折り返し用の渡り線がありましたが、新木場駅への延伸に伴い不要となり撤去されました。また、有楽町線の新木場駅付近は東京湾に近いため、高潮対策として新富町駅の月島寄りにはトンネルを閉鎖する防水扉が設置されています。これは通常はトンネル上部の機械室に格納されており、非常時には下降してトンネルへの浸水を防ぎます。

のりば

1番線：銀座一丁目・池袋方面
2番線：月島・新木場方面

発車メロディ

2013年6月29日からは、スイッチ制作の発車メロディが使用されています。1番線は「雨が上がれば」（塩塚博作曲）、2番線は「目覚めの電車」（福嶋尚哉作曲）が採用されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は35,708人で、東京メトロ全130駅中100位です。日比谷線との乗り換え人員を含めた2019年度の1日平均乗降人員は49,302人です。有楽町線で他線との接続がある駅の中では最も利用者が少なく、単独駅である麹町駅よりも少ない状況です。

駅周辺

新富町駅は、築地と新富の境界に位置しています。駅周辺には以下の施設があります。

築地駅（日比谷線）- 乗換駅
中央区役所
京橋税務署
東京都中央都税事務所
築地警察署
中央区立京橋図書館
中央新富二郵便局
銀座ブロッサム（中央会館）
中央区京橋プラザ区民館
銀座キャピタルホテル
本願寺築地別院
鐵砲洲稲荷神社
築地教会
聖路加国際病院
聖路加国際大学
聖路加ガーデン
東京都道・千葉県道50号東京市川線（新大橋通り）
佃大橋
勝鬨橋
リコス 入船3丁目店

また、駅の1番出口付近には中央区役所バス停があり、日立自動車交通による「江戸バス」が運行しています。

北循環：八丁堀駅・東京駅八重洲北口・新日本橋駅方面
南循環：鉄砲洲・月島スポーツプラザ・勝どき駅方面

隣の駅

東京メトロ有楽町線

銀座一丁目駅 (Y19) - 新富町駅 (Y20) - 月島駅 (Y21)

参考文献

『東京地下鉄道有楽町線建設史』帝都高速度交通営団、1996年7月31日。

外部リンク

* 新富町駅/Y20 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ

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