愛媛県松山市に校舎を構える
新田高等学校は、長い歴史の中で様々な分野において活躍する人材を輩出してきました。特にスポーツ分野での実績は顕著であり、多くのプロフェッショナルや日本代表経験者、指導者を世に送り出しています。本稿では、同校にゆかりのある著名な人物の一部を紹介します。
スポーツ分野
新田高等学校は、野球、ラグビー、柔道などをはじめとする多くの競技で、優れた選手や指導者を育成してきました。
野球
プロ野球界においては、複数の元選手を輩出しています。これまでに作道烝氏(1961年度卒)、山本良材氏(1969年度卒)、大川浩氏(1974年度卒)、宮下典明氏(1990年度卒)、そして読売ジャイアンツなどで活躍した
越智大祐氏(2001年度卒)らが同校から巣立っています。
ラグビー
ラグビーにおいても、多くの名選手や指導者がいます。
木本建治氏(1958年度卒)は選手として活躍後、指導者としても貢献。
山本巌氏(1964年度卒)と
向井昭吾氏(1979年度卒)は、それぞれ元日本代表選手であるとともに、後に日本代表監督を務めた指導者としても知られています。他にも、
栗原誠治氏(1982年度卒)、坂田正彰氏(1990年度卒)、
山本貢氏(1999年度卒)といった元日本代表選手や、岡田正平氏(2002年度卒)、
増田大暉氏(2008年度卒)、現在セコムラガッツでプレーする村上翔梧選手(2014年度卒)など、多数の選手を輩出しています。
サッカー
サッカー界では、本田将也氏(1991年度卒)が元選手として、また指導者としても活動しています。現在、
愛媛FCに所属する
曽根田穣選手も同校出身です。
バスケットボール界からもプロ選手が誕生しています。元プロ選手である井上聡氏(2000年度卒)や、
菅裕一選手(1995年度卒)、現在
横浜エクセレンスでプレーする
俊野達彦選手(2005年度卒)らが含まれます。
柔道
新田高等学校は、柔道においても国内外で活躍するトップ選手を多数輩出している強豪校です。浅見三喜夫氏(1976年度卒)は
柔道家であり、世界チャンピオン
浅見八瑠奈氏の父親としても知られます。南條充寿氏(1990年度卒)は全日本女子代表監督を務め、
徳野和彦氏(1992年度卒)も元全日本女子柔道チームのコーチとして指導に携わりました。選手としては、48kg級世界チャンピオンの
浅見八瑠奈氏(2006年度卒)、73kg級世界チャンピオンの
中矢力氏(2007年度卒)、78kg超級世界ジュニアチャンピオンの井上愛美氏(2010年度卒)といった世界レベルの選手を輩出しています。その他にも、金琳煥氏(2010年度卒)、高市賢悟氏(2011年度卒)、
鶴岡来雪氏(2012年度卒)、100kg超級世界チャンピオンの影浦心氏(2013年度卒)、
佐藤史織氏(2014年度卒)、立川新氏(2015年度卒)、
立川桃氏(2018年度卒)、熊坂光貴氏(2018年度卒)など、多くの
柔道家が同校出身です。
ボクシング
ボクシング界においても、名の知られた選手を輩出しています。
福田健吾氏、三迫将弘氏、門田新一氏(1966年度卒)、升田貴久氏といった選手は、プロとして世界王座への挑戦経験を持つ実力者です(福田、三迫、升田の3名は転校または中退後にプロへ)。特に福田氏はWBA世界フェザー級12位、三迫氏はWBA世界スーパーウェルター級王座、門田氏はWBAスーパーライト級王座、升田氏はWBC世界フライ級王座に挑戦しています。また、アマチュアボクシングでは、東京オリンピック日本代表であった浜田吉治郎氏(1960年度卒)や、現役のWBOアジアパシフィックフライ級王者である長尾朋範選手も同校と関連があります。
その他スポーツ
上記のほかにも、多様なスポーツ分野で活躍する人物がいます。剣道においては、元世界チャンピオンであり、教士八段、元愛媛県警警察官の大城戸功氏(1973年度卒)が著名です。
競輪選手の
渡部哲男氏(1997年度卒)、トライアスロン選手の大堀約礼氏(1983年度卒)、
バレーボール選手のとして
東京グレートベアーズに所属する後藤陸翔選手も同校出身です。
その他の分野
スポーツ界以外でも、政治、文化、メディアなど、様々な分野で活躍する卒業生がいます。
政治界では、元衆議院議員の横山博幸氏(1968年度卒)や、
伊予市長を務める武智邦典氏(1974年度卒、元
伊予市議会議員)が同校の卒業生です。
将棋界では、プロ棋士である
黒田尭之氏(2014年度卒)と女流棋士の
山根ことみ氏(2015年度卒)が同校から誕生しています。
メディアやエンターテインメント分野では、フリーアナウンサーとして活躍する丹下真奈氏(1999年度卒、元
南海放送アナウンサー)、
ケイファクトリーの取締役であり演出家・プロデューサーの
国本雅広氏(1976年度卒)、映画監督や脚本家として知られる和田嘉訓氏(1950年度卒)らがいます。また、お笑いコンビ「ソラシド」の一員である本坊元児氏や、シンガーソングライター・音楽家の濱川けむり氏(2007年度卒)も同校出身です。
さらに、警察官として活動する
小川泰平氏(1979年度卒)も同校の卒業生です。
このように、
新田高等学校は多岐にわたる分野で社会に貢献する多くの人材を育成しており、その卒業生たちはそれぞれの分野で輝かしい足跡を残しています。