新町 (上田市)

新町（しんまち）

長野県上田市に位置する新町は、別名「塩田新町」とも呼ばれる地域です。この地域は、上田電鉄別所線の中野駅と舞田駅の南に位置し、北は中野、東は十人、南は前山、西は手塚と隣接しています。

地理

新町は、塩田平の広大な水田地帯の中にあります。地域の南部では、産川が北に向かって流れ、前山との境界を形成しています。この産川から農業用水路が分岐し、地域の水田を潤しています。

歴史

沿革

新町の歴史は、寛永2年（1625年）に手塚村から分村したことに始まります。江戸時代には上田藩の領地であり、明治維新後には上田県を経て長野県に編入されました。その後、1875年に手塚村に合併しましたが、1880年には再び分立しました。

1889年、町村制の施行により、山田村、野倉村、手塚村、十人村、新町、前山村の区域が合併し、西塩田村が発足。新町は西塩田村の大字新町となりました。1956年には、西塩田村が別所村、東塩田村、中塩田村と合併し、塩田町が誕生。新町は塩田町の大字新町となりました。

1970年、塩田町が上田市に編入され、上田市の大字新町となり、2006年には、（旧）上田市と真田町、武石村が合併して（新）上田市が発足し、現在に至ります。

世帯数と人口

2019年8月1日現在、新町の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数: （情報が不足しているため、具体的な数値は記載できません。）
人口: （情報が不足しているため、具体的な数値は記載できません。）

経済・産業

新町は水田地帯であり、農業が主な産業です。産川や舌喰池などのため池からの水が灌漑用水として利用されています。江戸時代中期には養蚕業が盛んでしたが、戦後には水田へと転換し、兼業農家が増加しました。

また、新町には、有限会社新工の塩田工場があります。この工場は、小形加工品の生産に特化しており、2010年8月に設置されました。

交通

長野県道82号別所丸子線が町域の南部を東西に走り、この道路は、古くは内村街道として利用され、沿道には商店街が形成されています。

バス交通としては、「新町」「新町公民館」「王子」の各停留所があり、上田バスの「塩田線」が運行しています。これにより、別所温泉、塩田町駅、JR上田駅方面へのアクセスが可能です。

施設

新町には、以下のような施設があります。

上田市塩田公民館塩田新町分館
西塩田郵便局
信州うえだ農業協同組合（JA信州うえだ）塩田支所西塩田店
わかた内科
滝沢歯科医院
召田薬局
王子神社
王子塚古墳

特に、王子神社には、上田市の無形民俗文化財に指定されている「氷上王子神社大神楽獅子舞」が伝承されています。また、王子塚古墳は、古墳時代中期に築造された帆立貝形古墳で、長野県東信地方では唯一の形式です。

遺跡

新町には、以下の遺跡があります。

深町遺跡
細江場遺跡
中村遺跡
王子遺跡

これらの遺跡からは、縄文時代から平安時代にかけての遺物が発見されており、この地域における古代からの人々の活動を示す証拠となっています。

防災

新町は、上田市消防団第16分団の管轄下にあります。また、塩田新町自治会は、山田自治会、十人自治会とともに、第2班を担当しています。

新町では、洪水時には産川沿いで浸水被害が生じる可能性があり、特に舌喰池や沢山池が決壊した場合、広範囲にわたる浸水被害が想定されています。川の近くでは浸水高さが2メートルを超える場所もあります。

その他

郵便番号: 386-1434
学区: 上田市立塩田西小学校、上田市立塩田中学校
* ごみ収集曜日: 燃やせるごみ（火曜日・金曜日）、プラマーク付プラスチックおよび燃やせないごみ（木曜日）

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