日野資宗

日野資宗について

日野資宗（ひの すけむね）は、文化12年（1815年）5月19日に生まれ、明治11年（1878年）に亡くなった日本の公卿である。元の名は日野資統であり、彼は幕末から明治にかけての日本において重要な役割を果たした人物である。

官歴の概要

日野資宗は、若い頃からその才能を認められ、数々の官職を歴任した。彼の官歴は以下の通りである。

• - 文化14年（1817年）：従五位下に昇進。
• - 文政3年（1820年）：従五位上に昇進。
• - 文政5年（1822年）：正五位下を授与される。
• - 天保元年（1830年）：侍従に就任。
• - 天保8年（1837年）：右少弁に任命。
• - 天保11年（1840年）：皇太后宮権大進、蔵人、春宮大進、右衛門権佐を歴任、従五位上に昇進。

その後も、日野は造興福寺長官、左少弁、御祈奉行などの重要な職を務め、さらには賀茂伝奏、権右中弁、蔵人頭といった役職を経て、嘉永元年（1848年）には正四位上、右中弁、神宮弁にも任じられた。これらの役職は、彼が当時の政局で非常に重要な地位にあったことを示している。

• - 安政元年（1854年）：正三位、踏歌節会外弁。
• - 安政3年（1856年）：東照宮奉幣使。
• - 文久2年（1862年）：正二位に昇進。
• - 文久3年（1863年）：権大納言に任命され、その地位を確立した。

家族について

日野資宗の家族背景も興味深い。実父は広橋胤定であり、養父には日野資愛がいる。母は勧修寺経逸の娘であり、彼の血筋は多くの名門と繋がっている。また、彼の子どもには日野資貴が存在し、さらに養子として日野資秀（柳原光愛の子）を迎えている。

結論

日野資宗は、幕末から明治時代にかけての日本の政治や文化に多大な影響を与えた公卿として知られている。その官歴を見ても分かる通り、彼は多くの重要な役職を担い、幕末期の激動の時代においてその手腕を遺憾なく発揮した。彼の人生と業績は、当時の日本の政治を知るうえで非常に貴重な資料となっている。

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