第52普通科連隊

第52普通科連隊について

第52普通科連隊は、陸上自衛隊北部方面混成団隷下の普通科連隊で、北海道札幌市南区の真駒内駐屯地に連隊本部を置いています。陸上自衛隊の普通科連隊としては最後に編成された部隊であり、即応予備自衛官の訓練を主な任務としています。

概要

2011年4月に、北部方面隊における即応予備自衛官の訓練と管理の一元化を目的として、北部方面混成団の隷下部隊として新編されました。当初は普通科連隊（軽）として編成され、陸上自衛隊のナンバー付き普通科連隊としては最も新しい部隊です。

2014年3月には、第7師団のフル化に伴う即応予備自衛官の招集訓練終了を受け、第7師団が管理していた即応予備自衛官を引き継ぐため、増強改編が行われました。これにより、第4普通科中隊と重迫撃砲中隊が新編され、6個中隊編成となりました。支援規模の拡大に伴い、整備支援部隊も増強され、第303普通科直接支援隊が第305普通科直接支援中隊に改編されました。

連隊は、連隊本部、本部管理中隊、4個の普通科中隊、そして重迫撃砲中隊で構成されています。連隊長は1等陸佐（二）が務めています。

道内の即応予備自衛官の招集訓練を担当しており、第2普通科中隊は旭川駐屯地に、第3普通科中隊は帯広駐屯地に駐屯しています。即応予備自衛官の出頭訓練は、真駒内駐屯地、北恵庭駐屯地、東千歳駐屯地（主に道央）、旭川駐屯地、滝川駐屯地（主に道北近隣）、帯広駐屯地、美幌駐屯地（主に道東）、そして函館駐屯地（主に道南）で行われます。

沿革

2010年（平成22年）
3月：第18普通科連隊と旭川駐屯地業務隊に新編準備隊が立ち上げられ、新編準備を開始。帯広駐屯地の第4普通科連隊第4中隊は22号教育隊隊舎へ移動し新編準備を開始。
8月：要員を増強。
2011年（平成23年）
4月22日：第52普通科連隊が普通科連隊（軽）として真駒内駐屯地で編成完結。連隊本部、本部管理中隊、第1普通科中隊が真駒内駐屯地に、第2普通科中隊が旭川駐屯地に、第3普通科中隊が帯広駐屯地に新編。
2014年（平成26年）
3月26日：第4普通科中隊と重迫撃砲中隊が真駒内駐屯地に新編。
2019年（平成31年）
3月26日：即応予備自衛官の一部（100名）が第102弾薬大隊（北千歳駐屯地）および第104補給大隊（島松駐屯地）へ異任。

部隊編成

第52普通科連隊本部（真駒内駐屯地）
本部管理中隊「52普-本」（真駒内駐屯地）：旭川駐屯地と帯広駐屯地で、主に道北と道東の即応予備自衛官の訓練を担当。
第1普通科中隊「52普-1」（真駒内駐屯地）：装甲車化中隊で、96式装輪装甲車（WAPC）を装備。真駒内駐屯地と函館駐屯地で、主に道央と道南の即応予備自衛官の訓練を担当。
第2普通科中隊「52普-2」（旭川駐屯地）：高機動車化中隊。旭川駐屯地と滝川駐屯地で、主に道北近隣の即応予備自衛官の訓練を担当。
第3普通科中隊「52普-3」（帯広駐屯地）：高機動車化中隊。帯広駐屯地と美幌駐屯地で、主に道東の即応予備自衛官の訓練を担当。
第4普通科中隊「52普-4」（真駒内駐屯地）：高機動車化中隊。北恵庭駐屯地で、主に道央の即応予備自衛官の訓練を担当。
重迫撃砲中隊「52普-重」（真駒内駐屯地）：東千歳駐屯地で、主に道央の即応予備自衛官の訓練を担当。
整備支援部隊
北部方面後方支援隊第303普通科直接支援隊「303普直支」（真駒内駐屯地）：2011年4月22日から2014年3月25日まで
北部方面後方支援隊第305普通科直接支援中隊「305普直支」（真駒内駐屯地）：2014年3月26日から

主要装備

96式装輪装甲車
高機動車
1/2tトラック / 73式小型トラック
1 1/2tトラック / 73式中型トラック
3 1/2tトラック / 73式大型トラック
89式5.56mm小銃
5.56mm機関銃MINIMI
9mm拳銃
84mm無反動砲
01式軽対戦車誘導弾
81mm迫撃砲 L16
120mm迫撃砲 RT

関連項目

北部方面混成団
第73戦車連隊
コア部隊

外部リンク

* 第52普通科連隊

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