熊本市西区春日の詳細情報
春日(かすが)は、
熊本市西区に位置する地域で、一丁目から八丁目までの行政区画を持ちます。
2015年時点での
人口は約7,153人で、郵便番号は860-0047です。この地域は、熊本の玄関口である
熊本駅が位置することで知られています。
地理
春日は、
熊本市中心部の南西に位置し、鉄道の要衝である
熊本駅を中心に発展してきました。北は西区戸坂町と中央区横手、北東は中央区小沢町・細工町、東は中央区本山、東から南東にかけては西区二本木、南は西区田崎、南西は西区城山上代町・上代、北西は西区池上町と隣接しています。地域内には、
仏舎利塔がある
花岡山や万日山といった山々があり、自然豊かな環境も特徴です。
熊本駅周辺は、近年の再開発事業によって大きく姿を変えつつあり、駅ビル、ビジネスホテル、オフィス、マンションなどが建設されています。万日山の南側には、県道28号線沿いに
住宅地や
商業地が広がり、市民の台所である田崎市場に関連する物流拠点と一体化した町並みが形成されています。東端には白川と坪井川が流れ、自然と都市が調和した景観が広がっています。万日山にはトンネルが開通し、市内中心部と池上町方面がスムーズに接続されています。
河川と山岳
春日には以下の河川と山岳があります。
河川:
白川(
熊本県)
坪井川(
熊本県)
山岳:
万日山:
標高138mで、山頂は春日六丁目にあります。
花岡山:
標高132mで、山頂付近は春日四丁目にあります。山頂には
花岡山公園があり、
仏舎利塔が設置されています(ただし、
仏舎利塔自体は隣接する西区横手に位置します)。
歴史
春日という
地名は、古代の
屯倉である春日
屯倉に由来します。
平安時代には、隣接する二本木に
肥後国の
国府が置かれ、
近世には
熊本城の
城下町とも接していました。しかし、かつては「ぼうぶら畑」(かぼちゃ畑)が広がる農村地帯でした。民謡「
おてもやん」のモデルとされる富永登茂は、春日の出身で、晩年も万日山の麓に住んでいました。
1874年には春日村、久末村、阿弥陀寺村が合併し、新たに春日村が誕生しました。
1889年以降は飽田郡春日村となり、
熊本市の
郊外に位置していました。
1891年に
熊本駅が開業してからは、
熊本市の玄関口として急速に都市化が進み、
1906年に町制を施行して春日町となり、
1921年に
熊本市と合併しました。
21世紀に入る頃までは、都市整備や区画整理が遅れていたものの、
九州新幹線開業を機に
熊本駅周辺の大規模再開発が行われ、駅南側に国の
合同庁舎が移転、駅前には再開発ビル「
くまもと森都心」がオープンしました。
交通
春日には、以下のような交通機関が利用可能です。
鉄道:
JR九州:
九州新幹線、
鹿児島本線、豊肥本線、あまくさみすみ線が乗り入れる
熊本駅が設置されています。
熊本市交通局(
熊本市電):A系統(田崎線・幹線)の
熊本駅前停留場、二本木口停留場、田崎橋停留場があります。
バス:
産交バス、
熊本都市バス、熊本電鉄バスなど多数の路線が運行しています。
道路:
熊本県道22号熊本停車場線
熊本県道28号熊本高森線
主要な施設
春日には、以下の施設があります。
官公庁:
熊本地方
合同庁舎:
九州総合通信局、
九州財務局、熊本労働局、
九州農政局、
九州地方整備局熊本営繕事務所、熊本
地方気象台などが入居。
その他:九州
管区行政評価局熊本行政評価事務所、
熊本国税局、熊本
国税不服審判所、熊本西税務署、
自衛隊熊本地方協力本部、
長崎税関八代税関支署熊本出張所、
九州地方環境事務所、熊本南警察署
熊本駅交番
郵便局・物流:
日本郵政スタッフ
熊本駅前センター
日本郵便九州物流センター
熊本春日郵便局
教育機関:
熊本市立春日小学校
誠櫻幼稚園
熊本市立春日保育園
仁愛乳児園
熊本駅前看護リハビリテーション学院
北九州予備校熊本校
公園・商業施設:
花岡山公園
熊本駅:駅舎、肥後よかモン市場、JR
熊本駅ビル、
アミュプラザくまもと(商業・ウェディング)、THE BLOSSOM KUMAMOTO、JR熊本白川ビル、
アミュプラザくまもと(
ビックカメラアミュプラザくまもと店)、JR熊本春日南ビル
くまもと森都心:
くまもと森都心郵便局、
肥後銀行、熊本第一信用金庫など
ホテル:
ザ・ニューホテル熊本(旧ホテルニューオータニ熊本)
東横イン熊本駅前
ホテルルートイン
熊本駅前
花岡城ホテルビュー
その他:
ラウンドワンスタジアム熊本店
ヤマダ電機Tecc LIFE SELECT 熊本春日店
九州電力春日町変電所
春日排水機場
神社仏閣:
岫雲院(春日寺)
北岡神社
春日神社
妙法寺(
花岡山上)
長谷寺
専崇寺
来迎院
清原神社
萬日神社
戸坂稲荷
ゆかりのある人物
姜尚中:政治学者
春日は、歴史的な背景を持ちながらも、
熊本市の中心部として発展を続ける地域です。再開発によって新たな姿を見せつつも、自然や文化も残る魅力的な場所です。