本山敦

本山敦（もとやま あつし）

プロフィール

本山敦は、1964年生まれの日本の法学者で、民法と家族法を専門としています。立命館大学法学部教授として教鞭を執る傍ら、京都家庭裁判所家事調停委員や法務省司法試験考査委員など、実務家としても活躍しています。

学歴・職歴

東京都出身の本山敦は、1987年に学習院大学文学部哲学科を卒業しました。大学では美学・美術史を専攻し、卒業論文ではウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」について研究していました。その後、民間企業に勤務したことをきっかけに法律学に興味を持つようになり、法学者としては珍しい経歴を持っています。

1997年には横浜国立大学大学院国際経済法学研究科経済関係法専攻修士課程を修了し、修士（国際経済法学）の学位を取得しました。その後、1999年に学習院大学大学院法学研究科法律学専攻博士課程後期課程を中退し、愛知大学法学部の専任講師に就任しました。2001年には愛知大学法学部助教授、2003年には立命館大学法学部助教授を経て、2006年に立命館大学法学部教授に就任しました。2007年には立命館大学法学部副学部長も務めています。

また、京都家庭裁判所家事調停委員、法務省司法試験考査委員、司法試験予備試験考査委員などの公職も歴任しています。

研究分野

本山敦の専門は、親族法と相続法です。家族関係や相続に関する法的問題について、理論と実務の両面から研究に取り組んでいます。

著書

本山敦は、これまでに多数の著書を出版しています。

『家族法の歩き方』 日本評論社、2009年
『親族・相続』（前田陽一、浦野由紀子と共著） 有斐閣、2010年
『親権法の比較研究』（床谷文雄と共編） 日本評論社、2014年
『民法の未来 : 野村豊弘先生古稀記念論文集』（能見善久、岡孝、樋口範雄、大塚直、沖野眞已、中山信弘と共編） 商事法務、2014年
『家族法』（青竹美佳、羽生香織、水野貴浩と共著） 日本評論社、2015年
『民事責任の法理 : 円谷峻先生古稀祝賀論文集』（滝沢昌彦、工藤祐巌、松尾弘、北居功、住田英穂、武川幸嗣、中村肇と共編） 成文堂、2015年
* 『新実務家のための税務相談 民法編』（三木義一監修、伊川正樹と共編） 有斐閣、2017年

これらの著書は、家族法や相続法に関する重要な論点を網羅しており、実務家や研究者にとって貴重な資料となっています。

人物像

美学・美術史を専攻したという異色の経歴を持つ本山敦は、その幅広い知識と視点から、法律学の研究に取り組んでいます。また、実務家としての経験も豊富であり、理論と実務の両面から法学の発展に貢献しています。

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