杭州駅

杭州駅（こうしゅうえき）

杭州駅は、中華人民共和国浙江省杭州市上城区に位置する、中国鉄路総公司（CR）上海鉄路局が管轄する重要な鉄道駅です。別名として杭州城駅、または城站とも呼ばれています。駅の等級は一等駅に指定されています。本項では、駅に近接する杭州地下鉄の城站駅についても解説します。

概要

杭州駅は、全国各地への始発列車が運行されており、特に上海、寧波、温州などの周辺地域への便が頻繁です。春運期間中には、阜陽や合肥方面への臨時列車も運行されます。

利用可能な鉄道路線

杭州駅には以下の鉄道路線が乗り入れています。

中国鉄路総公司
滬杭旅客専用線
滬昆線（滬昆緩行線、元滬杭線と元浙贛線）
宣杭線
杭州地下鉄
1号線

歴史

杭州駅の歴史は古く、1906年に「清泰門駅」として最初の駅が開業しました。1907年8月23日には江墅線の開通と共に本格的に開業しましたが、当時の駅は杭州城から離れていたため、市民の利便性を考慮し、城内に新たな駅が計画されました。1909年に着工、1910年に完成した城内駅は、現在も「城駅」という通称で親しまれています。この通称は、杭州市内のバス停名や地下鉄駅名にも用いられており、利用の際には注意が必要です。

1937年、日中戦争が勃発すると、杭州駅は日本軍による爆撃で破壊されました。その後、日本軍の占領下で駅は再建され、1941年から1942年にかけて完成した駅舎は、日本の奈良時代の寺院風の外観をしていました。

戦後、増加する旅客輸送量に対応するため、駅の改築が決定。1997年に旧駅舎が解体され、1999年に新駅舎が完成し、同年12月28日に供用が開始されました。

2010年10月26日には滬杭旅客専用線が開通し、当初は杭州東駅の改築工事が完了するまで、杭州側のターミナル駅として機能しました。この際、すべての動車組編成の行き先が上海南駅から上海虹橋駅に変更されました。

年表

1906年11月14日：江墅線の中間駅「清泰門駅」として開設。
1907年8月23日：江墅線の開通に伴い開業。
1909年7月：滬杭線の開通に伴い、杭州城内へ駅舎の移設を開始。
1910年8月：「城内駅（城站）」として再開業。
1937年10月15日：日本軍の爆撃により駅舎が焼失。
1939年4月30日：華中鉄道に所属。
1941年3月26日：駅舎の再建を開始。
1942年3月21日：再開業。当時の外観は日本の奈良時代の様式を模倣。
1949年：駅構内に地下道を新設。
1956年8月：一等駅となる。
1978年8月1日：杭州～北京間の直通急行列車が運行開始。
1997年6月24日：旧駅舎を解体し、新築工事を開始。
1999年12月28日：新駅舎が完成。

駅構造

中国鉄路総公司

地上駅で、単式ホーム1面と島式ホーム4面を備えています。1、4、5、6、7番ホームは高床式ホームで、中国鉄路高速（動車組）が発着可能です。特に6、7、8、9番ホームは動車組専用ホームとなっています。

杭州地下鉄

島式ホーム1面2線の地下駅です。

利用状況

2005年の統計によると、年間旅客乗降数は2700万人を超えています。

駅周辺

浙江大学医学院附属第一医院
杭州第二中学

隣の駅

中国鉄路総公司

滬昆線：艮山門駅 - 杭州駅 - 南星橋駅
宣杭線：艮山門駅 - 杭州駅
滬杭旅客専用線：余杭駅 - 杭州駅

杭州地下鉄

1号線：婺江路駅 - 城站駅 - 定安路駅

脚注

杭州駅紹介 - 上海鉄路局 （中国語）

関連項目

中華人民共和国の鉄道

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