東京都道418号北品川四谷線

東京都道418号北品川四谷線

東京都道418号北品川四谷線は、東京都の品川区北品川二丁目を起点とし、新宿区富久町西交差点を終点とする特例都道です。この路線は、都心部を南北に結ぶ重要な幹線道路であり、特に外苑西通りとして知られる区間は、多くの人々に利用されています。

路線概要

本線：
起点：品川区北品川2丁目交差点（国道15号）
終点：新宿区富久町西交差点（靖国通り）
支線：
白金6丁目交差点 - 上大崎交差点（白金トンネル区間）
重複区間：
東京都道312号白金台町等々力線：品川区上大崎交差点 - 港区白金台交差点
東京都道317号環状六号線：品川区北品川2丁目交差点 - 同区大崎郵便局前交差点
東京都道430号新宿停車場前線：新宿区四谷4丁目交差点 - 同区富久町西交差点

外苑西通り

東京都道418号線の一部を構成する外苑西通りは、富久町西交差点から四谷四丁目、南青山三丁目、西麻布、天現寺橋（広尾）を経由し、白金六丁目で左折して白金台交差点に至る区間を指します。この名称は、1984年に東京都によって通称道路名として設定されました。外苑西通りは、1964年の東京オリンピック開催に向けて整備された道路であり、都心部の交通を円滑にする役割を担っています。

愛称

この道路には、区間ごとにいくつかの愛称があります。

プラチナ通り：外苑西通りのうち、白金6丁目交差点から白金台交差点までの緩やかな坂道は、「プラチナ通り」として親しまれています。この愛称は、白金（プラチナ）に由来しますが、地名の「白金」の正しい読み方は「しろかね」であり、銀を意味します。
地中海通り：外苑西通りのうち、西麻布交差点から広尾橋を経由し、天現寺橋交差点までの区間は、1970年代後半からバブル期にかけて「地中海通り」と呼ばれていました。この名称は、当時この地域に地中海料理店が多かったことに由来します。
キラー通り：外苑西通りのうち、青山通りと交差する南青山三丁目交差点の前後約1km、青山霊園脇から仙寿院交差点までの区間は、「キラー通り」と呼ばれています。この名称は、デザイナーのコシノジュンコ氏が命名したという説があります。コシノ氏によれば、この名称は、青山霊園に面していることから「死」を連想させる「キラー」という言葉を使い、交通事故が多発していた当時の状況を反映したとのことです。また、人気グループ「ピンキーとキラーズ」から連想したとも語っています。この区間は、1964年の東京オリンピック時に整備され、その後、渋谷区神宮前二丁目付近には、谷底を道路として利用し、左右に高台が残る特徴的な地形が見られます。この区間には、谷をまたぐための陸橋「原宿陸橋」も設置されています。キラー通り沿いには、ビクターエンタテインメント青山スタジオがあり、サザンオールスターズがデビュー以来レコーディングに使用しています。2005年に発売されたアルバム『キラーストリート』のジャケットには、キラー通りの風景イラストが描かれています。

整備計画

現在、東京都道418号線は、富久町より北側（医大通りより団子坂（若松河田駅の西）の区間）において、環状4号線として延伸工事が行われています。また、南側についても、白金台交差点から高輪・港南方面への延伸計画があり、2019年から2032年を工事期間として、2027年のリニア中央新幹線品川駅開業や高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発に合わせて、桜田通りから港南までを先行開業させる計画です。

通過する自治体

東京都
品川区
港区
渋谷区
新宿区

沿線施設

沿線には、以下のような施設があります。

首都高速2号目黒線天現寺出入口
笄川
聖心女子大学
有栖川宮記念公園
ルーマニア大使館
日本赤十字社医療センター
首都高速3号渋谷線高樹町出入口
青山霊園
ワタリウム美術館
原宿団地
明治公園
国立競技場
東京体育館
穏田川
首都高速4号新宿線外苑出入口
新宿御苑
東京メトロ日比谷線広尾駅

参考文献

ロム・インターナショナル（編）『道路地図 びっくり!博学知識』河出書房新社〈KAWADE夢文庫〉、2005年2月1日。ISBN 4-309-49566-4。

関連項目

外苑東通り
* 東京都の都道一覧

もう一度検索