東市来町伊作田

東市来町伊作田（ひがしいちきちょういざくだ）

東市来町伊作田は、鹿児島県日置市に位置する地域です。旧薩摩国日置郡に属し、時代とともに市町村合併を経て現在に至ります。人口は約1,300人、世帯数は約580世帯（2020年時点）です。

地理

日置市の西部に位置し、東シナ海に面しています。江口川の下流域に位置し、地域内には日置市立伊作田小学校や伊作田保育所、江口漁港があります。集落は江口川の河口部や山麓に散在しています。

隣接地域

北方: 東市来町湯田
南方: 東市来町神之川、東市来町宮田
東方: 東市来町長里、東市来町美山
西方: 東シナ海

交通

国道270号が海岸線に沿って南北に走っています。
鹿児島県道303号江口長里線が江口川に沿って東西に走り、長里で国道3号に接続しています。

歴史

伊作田の成立

「伊作田」という地名は、南北朝時代から確認できます。足利直冬の文書にその名が見られ、伊作田道材に勲功章として与えられた記述が初出とされています。

近代の伊作田村

江戸時代には、薩摩国日置郡市来郷に属していました。村高は時代によって変動し、1,384石余から1,717石余と記録されています。陶土が産出され、薩摩焼の原材料として利用されていました。1878年には伊作田村変則学校が設置されました。

町村制施行以後

1889年の町村制施行により、長里村・養母村・湯田村・伊作田村・神之川村が合併し、東市来村が成立しました。伊作田村は東市来村の大字「伊作田」となりました。1918年には江口郵便局が設置され、1937年に東市来村は町制を施行し、東市来町となりました。

2005年には、東市来町が伊集院町、吹上町、日吉町と合併し日置市となりました。合併協議会において、大字名は合併前の町の名称を冠することとなり、「伊作田」は「東市来町伊作田」に改称されました。

人口

1995年以降の人口推移は以下の通りです。

文化財

市指定

伊作田兵部大夫道材の墓地: 北薗にある墓地で、伊作田道材とその家臣の墓があり、日置市の史跡に指定されています。
伊作田踊り: 伊作田道材の慰霊と豊作祈願を目的とした踊りで、3年に1度行われます。日置市の無形民俗文化財に指定されています。

施設

公共

東市来総合運動公園

教育

日置市立伊作田小学校
伊作田保育園

郵便局

江口郵便局

寺社

蓬莱寺
鶴城寺

教育

東市来町伊作田には日置市立伊作田小学校が設置されています。

日置市立伊作田小学校

1878年に伊作田村変則学校として設置され、同年9月に小学校となりました。尋常小学校、尋常高等小学校、国民学校を経て、1947年に伊作田小学校となりました。1950年には川原分校が設置され、1975年に伊作田小学校に統合されました。

学区

市立小・中学校の学区は以下の通りです。（詳細については、日置市教育委員会にご確認ください。）

交通

道路

一般国道: 国道270号
一般県道: 鹿児島県道303号江口長里線

著名な出身者

南郷武夫（政治家、衆議院議員、東市来町長、林業家）

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609。
芳即正、五味克夫『日本歴史地名大系47巻 鹿児島県の地名』平凡社、1998年。ISBN 978-4582910544。
東市来町誌編さん委員会『東市来町誌』東市来町、2005年。

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