東滝川信号場

東滝川信号場

東滝川信号場は、北海道滝川市東滝川町に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）根室本線の信号場です。かつては駅として機能していましたが、2025年3月15日のダイヤ改正で信号場となりました。電報略号はヒワ、事務管理コードは▲130401です。

歴史

下富良野線（現在の滝川駅 - 富良野駅間）の分岐点が滝川に決定した際、駅の設置場所について議論が重ねられました。最終的には、地元の農場主である小林和三郎氏が土地を提供したことで、現在の場所に駅が建設されることになりました。

年表

1913年（大正2年）11月10日：国有鉄道の幌倉駅（ほろくらえき）として開業。一般駅でした。
1950年（昭和25年）：駅舎が改築されました。
1954年（昭和29年）11月10日：東滝川駅に改称されました。
1961年（昭和36年）9月13日：貨物の取り扱いが廃止されました。
1982年（昭和57年）
月日不詳：跨線橋が設置されました。
5月30日：荷物の取り扱いが廃止され、同時に駅員が配置されなくなり無人化されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となりました。
2024年（令和6年）
7月23日：「北海道新聞」にて、JR北海道が当駅を2025年（令和7年）春に廃止する方針を示した旨が報道されました。
8月21日：滝川市議会総務文教委員会にて、滝川市がJR北海道に当駅の存続を断念する意向を示すことを表明しました。
2025年（令和7年）3月15日：同日のダイヤ改正で廃止。東滝川信号場として存続。

駅名の由来

旧駅名である「幌倉」は、現在のポロクラ川を意味するアイヌ語が地名化したものに由来します。この由来には諸説ありますが、アイヌ語研究者の山田秀三氏は、永田方正の『北海道蝦夷語地名解』にある「機弓を置く大川」説を引用し、「クラ」は「ku-rar（弓を・置く）とでも読んだものか」と推察しています。

現在の駅名は、1955年（昭和30年）に滝川市内の町字が改正されたことに伴い改称されたもので、滝川市街の東に位置することに由来しています。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。上り線側に駅舎が設置されており、各ホームは跨線橋で接続されています。下り線の内側には、かつて線路があった隙間が残されています。

駅舎は1950年（昭和25年）に改築されたもので、木造平屋モルタル塗りです。

のりば

利用状況

（省略）

駅周辺

駅前には、地元出身の作曲家である仁木他喜雄氏の顕彰碑（童謡「めんこい仔馬」の歌詞が刻まれています）が設置されています。

北海道道776号北滝の川東滝川停車場線
国道38号
道央自動車道滝川インターチェンジ
滝川警察署東滝川駐在所
東滝川郵便局
滝川畜産試験場
北海道中央バス（滝川営業所、高速ふらの号）「東滝川」停留所

停留所は駅前ではなく、国道38号線沿いにあります。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■根室本線

滝川駅 (A21) - （一ノ坂信号場） - （東滝川信号場） - （幌岡信号場） - 赤平駅 (T23)

（）は廃止された信号場

脚注

出典

JR北海道

参考文献

岩成政和、山井美希（写真）「存亡の淵に苦しむ百年越えの鉄路 2.根室本線（滝川～釧路）」『鉄道ジャーナル』第57巻第4号（通巻678号）、成美堂出版、2023年4月1日、10-27頁、ISSN 0288-2337。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

* 東滝川｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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