松平勘敬

松平勘敬 (まつだいら すけゆき)

松平勘敬は、江戸時代前期から後期にかけて幕府に仕えた旗本です。彼は、島原藩の第4代藩主である松平忠刻の父としても知られています。

略歴

勘敬は、旗本である小笠原常春の次男として生まれました。その後、母方の叔父にあたる松平重矩の養子となり、宝永3年（1706年）に家督を継承しました。同年、5代将軍である徳川綱吉に拝謁しています。

正徳4年（1714年）には大坂船手に就任し、後に布衣の着用を許されました。享保9年（1724年）には大坂町奉行に転任し、従五位下日向守に叙任されています。大坂町奉行としては、町政の運営や治安維持に尽力しました。

享保17年（1732年）に発生した享保の飢饉の際には、飢餓に苦しむ人々を救済する任務を担当しました。その功績が認められ、翌年には時服と黄金を幕府から賜っています。元文3年（1738年）には普請奉行に転任し、幕府の土木事業に携わりました。その後、元文5年（1740年）に小姓組番頭、寛保3年（1743年）には書院番頭と、幕府の要職を歴任しました。

寛延2年（1749年）に留守居に転任し、同年中に職を辞しました。そして、寛延2年12月29日（西暦1750年2月5日）に64歳で亡くなりました。遺体は四谷の西迎寺に葬られ、家督は子の常唯が継承しました。

系譜

実父: 小笠原常春
実母: 松平重良養女 - 戸田正吉の娘
養父: 松平重矩
養母: 松平定由の娘

子女

松平忠刻（次男）
松平常唯（四男）
松平常尹（五男）
長女: 杉浦政武室、のち大岡安直室
次女: 松平忠刻養女 - 松平勝尹室
四女: 桜井在屋室

参考文献

* 『寛政重脩諸家譜』第1輯,國民圖書,1922. 国立国会図書館デジタルコレクション 94コマ目 https://dl.ndl.go.jp/pid/1082717/1/94 (参照 2024-02-22)

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