松本太

松本太（まつもと ふとし）

プロフィール

松本太氏は、1965年6月2日生まれの日本の外交官です。岐阜県岐阜市出身で、現在は駐イラク特命全権大使を務めています。外交官としてのキャリアを通じて、中東地域をはじめとする国際情勢の分析や、多岐にわたる外交活動に携わってきました。

学歴とキャリア

岐阜県立加納高等学校を卒業後、アメリカへ留学し、その後東京大学に入学しました。1987年に外務公務員採用Ⅰ種試験に合格し、1988年に東京大学教養学部アジア科を卒業後、外務省に入省しました。

外務省では、中近東アフリカ局中近東第一課課長補佐、内閣官房安全保障・危機管理室参事官補佐、経済協力開発機構日本政府代表部一等書記官、外務省総合外交政策局不拡散・KEDO担当企画官、国際協力銀行参事役、在エジプト日本国大使館参事官などを歴任しました。また、内閣官房内閣情報調査室国際部主幹、外務省国際情報統括官組織国際情報官、世界平和研究所主任研究員など、情報分析や政策研究の分野でも活躍しました。

2015年からは、ヨルダンやレバノンの在シリア大使館臨時事務所で駐シリア臨時代理大使を務め、シリア内戦の分析に尽力しました。2019年には在ニューヨーク日本国総[[領事館]]領事を務め、2022年9月より、駐イラク特命全権大使に就任しました。

外交官としての活動

松本氏は、外交官として、多岐にわたる国際問題に関わってきました。特に、中東地域における紛争やテロ対策、不拡散問題などに深く関与し、その専門知識と分析能力を活かして、日本の外交政策に貢献してきました。駐シリア臨時代理大使時代には、シリア内戦の複雑な状況を詳細に分析し、その知見は国際社会からも高く評価されています。

同期入省の外交官たち

松本氏と同期入省した外交官には、以下のような人物がいます。

達増拓也（岩手県知事）
青木豊（アルメニア大使）
岩﨑一郎（一橋大学経済研究所教授）
一方井克哉（ニジェール兼轄大使、コートジボワール大使（トーゴ兼轄））
内川昭彦（モントリオール総領事）
宇山秀樹（デンマーク大使、欧州局長）
岡田健一（香港総領事）
小野啓一（外務審議官（経済担当）、外務省経済局長、地球規模課題審議官）
小野日子（ハンガリー大使、外務報道官、外務省経済局長、内閣広報官）
赤松武（国際民間航空機関代表部大使）
海部篤（ウィーン代表部大使、軍縮不拡散・科学部長、儀典長）
小泉勉（ラオス大使、中華人民共和国大使館特命全権公使、外務省研修所長）
小林賢一（特命全権大使（国際貿易・経済担当）、ラオス大使）
佐々山拓也（ウガンダ大使、トロント総領事）
鈴木光太郎（ボストン総領事、イラク大使）
髙杉優弘（コロンビア大使）
堤尚広（特命全権大使（人権担当兼国際平和貢献担当）、南スーダン大使）
林禎二（ブラジル大使、中南米局長）
平野隆一（在ロシア大使館公使、内閣官房国際テロ情報集約室次長、ユジノサハリンスク総領事）
船越健裕（外務審議官、アジア大洋州局長）
柳淳（シカゴ総領事、内閣審議官兼内閣情報調査室次長兼国際テロ情報集約室次長、在オーストリア大使館公使）

著書

松本氏は、外交官としての経験や知識を活かし、以下の著書を執筆しています。

『ミサイル不拡散』(文春新書、2007年)
* 『世界史の逆襲 ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ』(講談社、2016年)

これらの著書では、国際政治や安全保障に関する深い洞察が示されており、専門家だけでなく、一般読者にも広く読まれています。

まとめ

松本太氏は、長年の外交官としての経験と専門知識を活かし、日本の外交政策に大きく貢献しています。シリア内戦の分析や、国際的な問題に対する深い洞察は、今後も国際社会において重要な役割を果たすでしょう。

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