檀祗

檀祗（たん し）について

檀祗は368年に生まれ、418年に亡くなった東晋末期の軍人です。彼の本貫は高平郡金郷県に置かれ、字は恭叔で知られています。檀祗は、名を馳せた軍人であり、多くの戦闘でその才覚を発揮しました。

早期の経歴と戦功

若き日に檀祗は、孫無終の部下として軍職に就き、輔国参軍の役職に任命されました。彼は孫無終の指導の下、孫恩の乱に参加し、数々の戦功を重ねます。王誕のもとで龍驤参軍としての役割も果たしました。

元興3年（404年）には、劉裕と共に桓玄を討伐し、参建武軍事に任命されます。その後、羅落に到達した檀祗は、戦死した檀憑之の部隊を引き継ぎました。これにより建康が平定されると、彼は参鎮軍事として振武将軍の称号を与えられ、振武大将軍・劉道規の指揮の下で桓玄を追撃し、連勝を収めました。

さらなる軍事活動

義熙元年（405年）、江陵が平定された際、檀祗は劉道規の命を受け、桓道児や張靖、苻嗣らを討伐し、地域を平定しました。その後、彼は龍驤将軍・秦郡太守・北陳留国内史に任命され、更に寧朔将軍や竟陵郡太守の職位も提案されましたが、受け入れませんでした。長沙では桓亮に勝ち、湘東では苻宏を撃退するなど、その活躍は目覚ましいものでした。

官職と最晩年の活動

武陵国内史の庾悦が病に倒れた際には、檀祗は劉道規の命令で内史に任命され、寧朔将軍の称号および西昌県侯の爵位を賜ります。義熙5年（409年）には中書侍郎として朝廷に仕官します。

義熙6年（410年）には、盧循が建康に迫った際、檀祗は輔国将軍となり、部隊を率いて西明門に駐屯しました。しかし、その後の病により江陵の援軍派遣は取りやめました。義熙8年（412年）には右衛将軍に任命され、さらなる官位として都督江北淮南諸軍事や青州刺史、広陵国相に就任します。義熙10年（414年）には、敵の襲撃を受けて一時矢傷を負うものの、巧みに鼓を打ち鳴らして敵を撤退させ、その後、退却する敵を追撃して100人以上を討ち取るなど、その軍事的妙手を示しました。

最期と遺族

義熙11年（415年）には右将軍に進級し、翌年、劉裕が北伐を開始した際には司馬□を討ち破りました。義熙14年（418年）には新興国家である宋の領軍将軍となり、散騎常侍の位も加わります。しかし、同年10月に広陵で彼は亡くなり、享年51です。死後には散騎常侍や撫軍将軍の位を追贈され、威侯の諡を与えられました。

檀祗には子として檀献および檀朗がいます。彼の伝記については、『宋書』巻47 列伝第7や『南史』巻15 列伝第5に記載があります。

彼の人生は、軍人としての卓越した業績と忠誠心、さらに国家のために尽くした姿勢に満ちています。

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