湯浅凡平

湯浅凡平の生涯と業績

湯浅凡平（1867年11月29日 - 1943年5月17日）は、明治から昭和初期にかけて幅広い分野で活躍した農業経営者、実業家、そして政治家です。彼は広島県に生まれ、長男として家業を継いだことから、地元の農業経営に深く関わることになりました。

学生時代とビジネスキャリア

凡平は1891年に慶應義塾別科を卒業し、その後は明治大学の法科にも通いました。1891年には日本郵船に入社し、港務作業や貿易に従事しました。彼は1903年まで同社で勤めた後、大韓帝国に渡ります。ここでは慶尚南道密陽で農業を営み、同時に合資会社密陽銀行の業務執行社員としても活動しました。さらに、上南水利組合の長を務め、その地域の農業振興に貢献しました。

政治活動

湯浅の政治キャリアは、1912年の第11回衆議院議員選挙から始まります。この選挙では、広島県の郡部から立憲政友会の候補として立ち、初当選を果たしましたが、当選からわずか数ヶ月後に辞任しました。それでも彼は再び選挙に挑み、第15回総選挙までの間に5期連続で衆議院議員として在任します。彼は地域の声を代弁し、様々な政策提案を行いました。

選挙歴

湯浅凡平は以下の選挙に出馬し、いずれも当選または落選の結果を残しました：

• - 第11回衆議院議員総選挙（1912年5月、立憲政友会） - 当選
• - 第12回衆議院議員総選挙（1915年3月、無所属） - 当選
• - 第13回衆議院議員総選挙（1917年4月、立憲国民党） - 当選
• - 第14回衆議院議員総選挙（1920年5月、無所属） - 当選
• - 第15回衆議院議員総選挙（1924年5月、革新倶楽部公認） - 当選
• - 第16回衆議院議員総選挙（1928年2月、革新党公認） - 落選
• - 第17回衆議院議員総選挙（1930年2月、革新党公認） - 落選
• - 第19回衆議院議員総選挙（1936年2月、国民同盟公認） - 落選

影響と業績

湯浅凡平の業績は、地域社会と国政に大きな影響を与えました。彼の議席での活動は、農業関連政策や地域振興策を中心に、地域住民の生活向上に寄与しました。また、彼は横浜市会議員や参事会員としても活動し、地方行政にも積極的に関与しました。

晩年

1943年5月17日に湯浅は亡くなりましたが、彼の業績は今なお評価されており、地域の農業や政治の発展に貢献したことが広く語り継がれています。

参考文献

• - 人事興信所編『人事興信録 第5版』
• - 細井肇『現代日本の政治家』
• - 衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 自第7回至第13回』
• - 加藤紫泉『新代議士名鑑』
• - 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 昭和3年版』

もう一度検索