熊谷義雄

熊谷義雄

熊谷義雄（くまがい よしお、1905年5月20日 - 1994年1月4日）は、日本の政治家、実業家。
自由民主党の衆議院議員を5期務め、三木派に所属。デーリー東北新聞社の取締役も務めた。
親族には八戸市長の熊谷雄一がいる。

生涯

1905年、岩手県下閉伊郡普代村に生まれる。1917年に普代村立堀内小学校を卒業後、1929年に明治大学を卒業。

実業界での活躍

大学卒業後は、八戸魚市場専務を経て、戦後に大洋水産を創立し、社長に就任。
その後、大洋石油、大洋水産工業、八戸製函、八戸ガスなど、数多くの企業の社長を歴任し、八戸商工会議所会頭も務めた。
その他、中央魚類、丸美屋、八戸通運、八戸臨海倉庫、青森県製釘、青森放送など、様々な企業の取締役を歴任し、八戸市総合振興対策審議会長も務めるなど、八戸の経済発展に大きく貢献した。

政界での活躍

1963年、第30回衆議院議員総選挙において青森1区から自由民主党公認で立候補し、初当選を果たす。
1967年の第31回衆議院議員総選挙で再選し、1968年には第2次佐藤第2次改造内閣で行政管理政務次官に就任。
1969年の第32回衆議院議員総選挙、1972年の第33回衆議院議員総選挙でも当選し、連続当選を果たした。
1976年1月には衆議院社会労働委員長に就任。同年の第34回衆議院議員総選挙でも当選し、5期目の当選を果たす。
1979年の第35回衆議院議員総選挙で落選し、政界を引退。後継者には大島理森を選んだ。

政界においては、自由民主党青森県連会長も務め、1972年1月には八戸工業大学理事長に就任。

受章

長年の功績が認められ、紺綬褒章、1980年には勲二等瑞宝章を受章。

死去

1994年1月4日、肺炎による心不全のため、青森県八戸市の病院で死去。

人物

熊谷義雄は、実業家として八戸の経済発展に尽力する傍ら、政治家としても地域のために尽力した。
幅広い分野で活躍し、八戸の発展に大きく貢献した人物として、その名は永く記憶されるだろう。

関連人物

中山安弘（元青森県議会議員、元秘書）
熊谷雄一（八戸市長、親族）

参考文献

『大衆人事録』第19版、東日本篇、帝国秘密探偵社、1957年。
『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』衆議院、1990年11月
* 朝日新聞選挙本部編『朝日選挙大観』朝日新聞社、1997年。

もう一度検索