白鳥町 (岐阜県)

白鳥町の概要

白鳥町（しろとりちょう）は、かつて岐阜県郡上郡に存在した町です。2004年、郡上郡内の7町村が合併して郡上市となり、その歴史に幕を閉じました。郡上地域の中でも八幡町に次ぐ規模を持ち、福井県へと繋がる玄関口としての役割を担っていました。

地理

白鳥町は、岐阜県の中部に位置し、美濃地方の北部に広がっていました。飛騨高地の一部を形成しており、町の中心部には長良川が北から南へと流れ、その川沿いに白鳥盆地が広がっていました。町全体の形状は長靴に似ており、南北に細長く、南端から東へ突き出た部分が特徴的でした。

町北部には、九頭竜川水系に属する石徹白川が流れ、その流域はかつて福井県に属していた石徹白村でした。この地域は1958年に越県合併により白鳥町に編入されました。

山々も多く、[銚子ヶ峰]、[丸山]、願教寺山(1,691m)、芦倉山(1,717m)、天狗山(1,658m)、[大日ヶ岳]などがそびえています。

歴史

白鳥町は、古くから白山信仰の地として、また交通の要所として栄えてきました。

1897年（明治30年） - 白鳥村、為真村、大島村、中津屋村、越佐村が合併し、上保村が誕生しました。
1928年（昭和3年） - 上保村が町制を施行し、白鳥町（初代）となりました。
1956年（昭和31年） - 白鳥町、牛道村、北濃村が合併し、新たな白鳥町（2代）が発足しました。
1958年（昭和33年） - 福井県大野郡石徹白村の一部を編入しました。
2004年（平成16年） - 八幡町、大和町、高鷲村、美並村、明宝村、和良村と合併し、郡上市となり、白鳥町は廃止されました。

行政

白鳥町の最後の町長は野島征夫氏です。
2001年時点での町議会議員定数は16名、町役場職員数は202名でした。

提携都市

三重県志摩町（現志摩市）
香川県白鳥町（現東かがわ市）

合併後も、旧白鳥町地域は三重県志摩市との交流を継続しています。

経済

町の面積の大部分を山地が占めていたため、耕地はわずか4%に過ぎませんでした。農業に依存する割合は低く、水田や野菜栽培が行われていました。林業を営む世帯も多く存在しました。また、東海北陸自動車道の開通により、冬季には多くのスキー客が訪れ、スキー場が多く存在しました。

1740年創業の布屋 原酒造場という老舗の酒蔵もありました。

産業人口（2003年度）

第一次産業：381人
第二次産業：2,616人
第三次産業：3,193人

金融機関

十六銀行
大垣共立銀行
八幡信用金庫
めぐみの農業協同組合（指定金融機関）
東京スター銀行（ATMのみ）

教育

高校

岐阜県立郡上北高等学校

中学校

白鳥町立白鳥中学校

小学校

白鳥町立白鳥小学校
白鳥町立牛道小学校
白鳥町立那留小学校
白鳥町立大中小学校
白鳥町立北濃小学校
白鳥町立石徹白小学校

廃校となった小中学校

白鳥町立北濃中学校（1964年廃校）
白鳥町立牛道中学校（1965年廃校）
白鳥町立石徹白中学校（1980年廃校）
白鳥町立北濃小学校第二分校（1962年廃校）
白鳥町立牛道小学校六ノ里分校（1982年廃校）
白鳥町立牛道小学校阿多岐分校（1982年廃校）
白鳥町立北濃小学校第一分校（1982年廃校）
白鳥町立北濃小学校干田野分校（1982年廃校）
白鳥町立石徹白小学校上在所冬季分校（1984年休校、2002年廃校）

施設

医療機関

白鳥町国民健康保険白鳥病院
鷲見病院

図書館

白鳥町立図書館（現・郡上市図書館本館）

交通

鉄道

長良川鉄道越美南線：大中駅 - 大島駅 - 美濃白鳥駅 - 白鳥高原駅 - 白山長滝駅 - 北濃駅

路線バス

岐阜乗合自動車
高速八幡線：岐阜 - 白鳥系統
八幡白鳥線（廃止）
荘川八幡線（廃止）
白鳥町自主運行バス

道路

高速道路：東海北陸自動車道、中部縦貫自動車道
白鳥IC
白鳥西IC
一般国道：国道156号、国道158号
主要地方道：岐阜県道52号、岐阜県道82号、岐阜県道127号、岐阜県道314号、岐阜県道317号

道の駅

道の駅白山文化の里長滝
道の駅清流の里しろとり

名所・旧跡・観光スポット

寺社

長滝白山神社
白山中居神社
白鳥神社
長瀧寺

レジャー

白鳥おどり
白鳥春まつり
スノーウェーブパーク白鳥高原
ウイングヒルズ白鳥リゾート

過去のスキー場

油坂スキー場
平家平スキー場

その他

白鳥文化博物館
石徹白の大杉（国の特別天然記念物）
* 日本土鈴館（閉館）

その他

旧石徹白村の地域は北陸電力送配電の管轄ですが、それ以外の地域は中部電力パワーグリッドの管轄です。

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