相馬郡 (下総国)

相馬[[郡]]の概要

相馬[[郡]]（そうまぐん）は、かつて茨城県と千葉県（下[[総国]]）に存在した郡です。この地域は、現在の行政区画に当てはめると、茨城県では北[[相馬[[郡]]]]利根町、取手市の一部、常総市の一部、龍ケ崎市の一部、守谷市、つくばみらい市の一部、そして千葉県では柏市の一部と我孫子市が含まれます。ただし、古代・中世の相馬[[郡]]や相馬御厨の範囲とは必ずしも一致しません。

歴史

平安時代末期、相馬[[郡]]の荘園の大部分は伊勢神宮に寄進され、相馬御厨として記録に登場します。相馬御厨の税収管理権は千葉氏にありましたが、これを巡って上総氏などと争いが起きました。千葉常胤の時代に千葉氏による下[[総国]]の支配権が確定した後、二男である相馬師常に相馬御厨が相続され、以降師常の子孫が相馬氏を名乗るようになりました。

現在、福島県に存在する相馬[[郡]]は、中世の下[[総国]]相馬[[郡]]から起こった千葉氏の一族である相馬氏に由来します。相馬氏の2代目である相馬義胤が軍功により陸奥国行方郡（現在の福島県南[[相馬市]]および飯舘村）に地頭職を得て、11代目の相馬重胤が行方郡に土着したとされています。

このように、現在の茨城県旧北[[相馬[[郡]]]]域、千葉県旧東葛飾郡域、そして福島県の旧相馬[[郡]]域は歴史的なつながりが深く、1977年には千葉県流山市と福島県相馬市が姉妹都市関係を結ぶなど、現在に至るまで交流が続いています。2011年の東日本大震災では、茨城県取手市が南[[相馬市]]との災害時協定に基づき避難者の受け入れや支援を行い、千葉県我孫子市も相馬市に支援物資を提供しました。

近代以降の沿革

相馬[[郡]]の所属町村の変遷については、北[[相馬[[郡]]]]と南相馬[[郡]]のそれぞれの沿革を参照してください。

『旧高旧領取調帳』によると、明治初年時点での支配は以下の通りでした。幕府領は関東在方掛の岩鼻陣屋が管轄しており、その他にも寺社領が各村に散在していました。当時の相馬[[郡]]には1町141村が存在しました。

後の北[[相馬[[郡]]]]域（1町98村）：幕府領、旗本領、田安徳川家領、下総関宿藩、下総高岡藩、上総一宮藩、常陸土浦藩、常陸牛久藩、下野烏山藩、山城淀藩
後の南相馬[[郡]]域（43村）：幕府領、旗本領、下総関宿藩、上総一宮藩、駿河田中藩

慶応4年（1868年）には、駿河田中藩主本多正訥が安房長尾藩に転封され、旧田中藩領や幕府領は下総知県事の管轄となりました。明治2年（1869年）には、下総知県事の管轄地域に葛飾県が設置されました。

明治4年（1871年）の廃藩置県により、藩領は関宿県、高岡県、一宮県、土浦県、牛久県、烏山県、淀県の管轄となりました。その後、第一次府県統合により全域が印旛県の管轄となりました。1873年には印旛県が木更津県に統合され、千葉県が発足しました。

1875年、新治県廃止に伴う茨城県・千葉県の再編により、千葉県管下の下[[総国]]のうち利根川以北の区域が茨城県に移管されました。これにより、相馬[[郡]]も分割され、利根川以北が茨城県に所属することになりました。

1878年には、郡区町村編制法の施行により、相馬[[郡]]のうち千葉県管下の区域に南相馬[[郡]]が発足し、茨城県管下の区域をもって北[[相馬[[郡]]]]が発足しました。同日をもって相馬[[郡]]は消滅しました。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 8 茨城県、角川書店、1983年12月1日。ISBN 4040010809。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 12 千葉県、角川書店、1984年3月1日。ISBN 4040011201。

外部リンク

旧高旧領取調帳データベース

関連項目

消滅した郡の一覧

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