第14軍団 (北軍)

南北戦争における北軍第14軍団の歴史

第14軍団は、南北戦争中の北軍において、西部戦線で最も早く組織された軍団の一つです。その設立から解散まで、数々の重要な戦闘に参加し、北軍の勝利に大きく貢献しました。

結成

1862年10月、第14軍団は一般命令168号に基づき、第13軍団と共に設立されました。この命令は、カンバーランド軍管区の全兵力を第14軍団として編成し、ウィリアム・ローズクランズを軍団長に任命するものでした。

第14軍団の部隊は、以前はオハイオ軍として知られ、ドン・カルロス・ビューエルの指揮下にありました。ビューエルのオハイオ軍は、正式には3つの軍団に分割されてはいませんでしたが、便宜上、第1軍団、第2軍団、第3軍団と呼ばれていました。ローズクランズが軍団長に就任すると、軍はカンバーランド軍と改称され、12個師団から構成されました。その兵力は、155個の歩兵連隊、1個の工兵連隊、35個の砲兵中隊、そして6個の騎兵連隊に及びました。

ストーンズリバーの戦い

カンバーランド軍と第14軍団は実質的に同じ組織であり、旧オハイオ軍の構成を踏襲し、3つの「翼」に分かれていました。旧オハイオ軍の第1軍団はカンバーランド軍の右翼となり、アレクサンダー・マクックが指揮を執りました。第2軍団は左翼となり、トマス・L・クリッテンデンが指揮官を務めました。そして第3軍団は中央翼となり、ジョージ・ヘンリー・トーマスがチャールズ・C・ギルバートに代わって指揮を執りました。

この編成で、軍団はストーンズリバーの戦い（1862年12月31日～1863年1月2日）に参戦し、その結果、兵力の25%が戦死、戦傷、または行方不明となりました。この戦いでの損害は大きく、軍団にとって大きな試練となりました。

チカマウガの戦い

ストーンズリバーの戦いの直後、1863年1月9日に、第14軍団の各「翼」は正式に軍団として昇格しました。マクックの右翼は第20軍団となり、クリッテンデンの左翼は第21軍団となりました。トーマスの中央翼が第14軍団の名前を継承しました。ジョージ・ヘンリー・トーマスは、その後のチカマウガの戦いで軍団を率い、その勇戦によって軍団に大きな名誉をもたらしました。

チャタヌーガからベントンビルへ

チカマウガの戦いの後、トーマスはカンバーランド軍の司令官に昇進し、ジョン・パーマーが軍団長を引き継ぎました。パーマーは、ミッショナリー・リッジの戦いからアトランタ方面作戦にかけて軍団を率いました。1864年8月にパーマーが軍団を離れると、リチャード・ジョンソンが一時的に軍団の指揮を執りました。その後、ジェファーソン・C・デイヴィスが軍団長となり、ジョーンズバラの戦いを戦いました。アトランタ陥落後、第14軍団はカンバーランド軍から離脱し、新たに編成されたジョージア軍に配属されました。デイヴィスは引き続き軍団長を務め、1865年のベントンビルの戦いでも軍を率いました。

軍団記章

第14軍団の記章はドングリの形をしています。これは、1863年後半に、軍団が補給もなく荒野に取り残され、ドングリを食べて生き残ったという厳しい経験を忘れないために選ばれました。この記章は、兵士たちの苦難と不屈の精神を象徴しています。

参考資料

• - XIV Corps history

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