第20回日本レコード大賞

第20回日本レコード大賞について

第20回日本レコード大賞は、1978年12月31日に東京の帝国劇場で開催され、多くの音楽ファンに感動を与えました。本イベントは、年に一度、最も優れた音楽作品を称えるための授賞式であり、この年は特に多くの注目を集めました。

概要

この回の部門賞の発表は、10月29日に「日本レコード大賞20周年記念　発表！レコード大賞ノミネート・全国生中継」というイベント名のもと、東京プリンスホテルで行われました。今年も総合司会を務めたのは高橋圭三で、彼の司会はこれで10回目となります。また、久米宏と黒柳徹子のコンビが進行を担当しましたが、久米はこの回を最後に退くこととなりました。

受賞曲

第20回の大賞には、ピンク・レディーの「UFO」が選ばれ、彼女たちはこの賞の初受賞を果たしました。これは、歌手やアイドルの出身としては、オリコンの年間シングルチャート1位を獲得しての受賞が1968年以降初となる快挙でもありました。ピンク・レディーと沢田研二の間での決選投票は非常に接戦となり、前年の大賞受賞者である沢田は最優秀歌唱賞を受賞しました。

この年からは、従来の大賞候補曲上位10曲には均等に金賞（後の優秀作品賞）が与えられる新しい制度が導入されました。また、TBSでは音声多重放送が開始され、初めてステレオ放送が実現しました。しかし、前年の視聴率からは大きく下がり、42.9%となりました。

受賞一覧

• - 日本レコード大賞:「UFO」

- 歌手: ピンク・レディー
- 作詞: 阿久悠（3年連続4度目）
- 作曲・編曲: 都倉俊一
- レコード会社: ビクター音楽産業

• - 最優秀歌唱賞:「LOVE (抱きしめたい)」

- 歌手: 沢田研二

• - 最優秀新人賞: 渡辺真知子（曲:「かもめが翔んだ日」）

• - 金賞（大賞ノミネート作品）:

- 「かもめはかもめ」: 歌手: 研ナオコ
- 「グッド・ラック」: 歌手: 野口五郎
- 「しあわせ芝居」: 歌手: 桜田淳子
- 「シンデレラ・ハネムーン」: 歌手: 岩崎宏美
- 「たそがれマイ・ラブ」: 歌手: 大橋純子
- 「故郷へ…」: 歌手: 八代亜紀
- 「ブルースカイ ブルー」: 歌手: 西城秀樹
- 「プレイバックPart2」: 歌手: 山口百恵
- 「UFO」: 歌手: ピンク・レディー
- 「LOVE (抱きしめたい)」: 歌手: 沢田研二

• - 新人賞（最優秀新人賞ノミネート）:

- 石野真子（曲:「失恋記念日」）
- さとう宗幸（曲:「青葉城恋唄」）
- 渋谷哲平（曲:「Deep (ディープ)」）
- 中原理恵（曲:「東京ららばい」）
- 渡辺真知子（曲:「かもめが翔んだ日」）

• - 中山晋平賞:「飛んでイスタンブール」（歌:庄野真代）/「東京ららばい」（歌:中原理恵）

- 作曲: 筒美京平（4年ぶり4度目）

記念と制作

また、特別賞や企画賞なども授与され、多くの音楽関係者が称えられました。特に、淡谷のり子や藤田まさとが長い間の貢献が評価され、特別賞を受賞しました。この回は日本レコード大賞の20周年を祝う意味でも意義深いものでした。

まとめ

第20回日本レコード大賞は、ピンク・レディーの栄光的な受賞とともに、音楽界全体に新たな一歩を踏み出させた重要なイベントでした。音楽ファンにとっても忘れられない夜となり、今後のレコード大賞の行方にも大きな影響を与えたことでしょう。

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